空調設備のメンテナンスをする男性

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空調設備のメンテナンス完全版!エアコン・換気ダクト等の手入れや清掃頻度を徹底解説

2025.01.07 2025.01.12

この記事では、空調設備のメンテナンスについて、各種設備のお手入れ方法や適切な清掃頻度などを徹底解説します。

通常天井近くに取り付けられていたり、内部に手が入らないようになっていたりして、メンテナンスしづらい空調設備。天吊り型や天井埋め込み型のエアコンをはじめ、空気を回すためのシーリングファンや各種ダクトなど大型の設備も多く、なかなか自分ではやる気になれない、という人の方が多いでしょう。業務用の設備であれば、外注が一般的です。

「少し覗いただけで大量のホコリが見えて、どうにかしたい…」
「電気代や電気系統への悪影響はどれくらい?」

といった疑問も解消しますよ!普段どんなお手入れが必要で、どのくらい溜め込んでしまったら業者にお任せすればいいのか、また定期的なメンテナンスのサービスにはどんなものがあるかまで、丁寧にご紹介します。

これから空調設備や空調管理システムの導入を検討されている方も、ぜひお役立てください。

空調メンテナンスとは?室内環境への影響が大きい設備について

室外機

空調設備とは、空気を「浄化(空気清浄、換気)」し、「温度」「湿度」「流量(気流)」を調整する機能を備えたすべての設備が該当します。

空調の主役はエアコンですが、下記のような設備も含まれます。

  • エアコン(天井埋め込み型、天吊り型、壁掛けなど)
  • スポットクーラー
  • 室外機
  • サーキュレーター
  • シーリングファン(天井に取り付けるファン)
  • 換気扇・空調用送風機
  • 各種ダクト(・・・etc.)
  • 除湿機、加湿器
  • 空気清浄機
  • 全館空調システム(※)

※全館空調とは、家全体を冷暖房にして快適に保つシステムです。部屋全体の温度を均一になる、空気をきれいな状態に保てるなどさまざまなメリットもあり、個人の家庭でも新築時に検討されるケースが増えています。

これらの設備が正常に機能するには、定期的なメンテナンスが必要です。

空調は、空気の流れを作りカビなどを防止するのに役立ったり、空気中のゴミやホコリを取り除いたりする役割がある一方、ホコリやゴミが溜まりやすい環境です。

気がついたら、カビだらけという状況にならないよう清掃しましょう。

メンテナンスの内容

メンテナンスでは、主に次のような作業を行います。

  • フィルターなどの掃除
  • 運転データ・フロンガスの圧力・温度測定など
  • 動作確認や点検
  • 定期交換や修理

エアコンや全館空調であればフィルター掃除がメイン。また、業務用エアコンならフィルター掃除に加え、定期点検や簡易点検の義務があります。

業務用エアコンは点検義務がある

義務付けられている業務用エアコンの点検内容は、フロンガス(冷媒ガス)の測定などです。業務用エアコン以外にも、下記のような大型機器の管理者は、フロン排出抑制法によって定められた頻度での点検が必須とされています。

【対象となる機器の代表例】

  • 業務用空調機器
  • 冷凍冷蔵ショーケース
  • 定置型冷凍冷蔵ユニット
  • ターボ式冷凍機…etc
製品の種類 点検内容 定められた点検頻度
第一特定製品 簡易点検(誰でも可)
機器の異常振動や異音、キズや熱交換の腐食の点検など
3ヶ月に1回
電動機の定格出力が7.5kW以上50kW未満 有資格者による定期点検 3年に1回
電動機の定格出力が50kW以上 1年に1回

定格出力は、機器に付いている銘板シールにて確認できます。詳しくは環境省「フロン排出抑制法」のホームページでも閲覧可能です。

国が定める「第一種特定製品の管理者の判断の基準」の遵守を通じて、使用時におけるフロン類の漏えい防止に取り組むことが求められます。

環境省HP「フロン排出抑制法」

違反した場合は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられるため、必ず遵守しましょう。

なお、定期点検は資格を持った専門業者へ依頼が必要です。

空調設備にメンテナンスが必要な理由

空調設備にメンテナンスが必要な理由

空調設備は定期的なメンテナンスを怠ると、故障のリスクや空気の汚れなどリスクが高まります。メンテナンスが必要な理由を詳しく解説します。

空調の運転効率の維持

空調設備に欠かせない、フィルターや熱交換器などにホコリ汚れがたまると、運転効率が低下します。また、機器に負荷がかかり、故障や不具合の原因になることも。
さらに、効率の悪いまま空調を使用すると、電気使用量が上がり、電気代も高くなるため、定期的な掃除が必要です。

健康被害を防ぐ

空調機器のエアコンは、屋内の空気を取り込み、温度調節しています。屋内の空気にはホコリや花粉などの汚れも同時に吸い込んで、少しずつエアコン内部に汚れが蓄積されます。また、エアコン内部は温度差で高温多湿になり、カビも繁殖しやすい環境です。このような雑菌やカビによる健康被害を防ぐためにも、定期的に掃除は欠かせません。

空調設備の寿命が長くなる

メンテナンスが、空調設備の寿命を伸ばすことに繋がります。設備内部をきれいにすることで、汚れによる負荷を軽減できるからです。

また、点検を行うことで、異音や異臭などの不具合が気づけて、早めに対処できるのもメリットと言えるでしょう。

エアコン単体だけでも定期的に清掃しましょう。

さらに詳しく知りたい方はこちら

日常の空調設備メンテナンス【普段のお手入れ方法と掃除のコツ】

エアコンのフィルター掃除

 

空調設備のメンテナンスは、次の作業であれば、自分で行えます。

  • エアコンが正常に稼働するかどうか確認
  • フィルターの掃除
  • 室外機の点検と掃除
  • 簡易な換気扇掃除
  • 加湿器や空気清浄機のお手入れ

メンテナンスといってもそれほど難しくはありません。それぞれの方法について詳しく解説しますので、ぜひ、やってみましょう。

エアコンを点検する

エアコンを使用する前に、必ず点検してから稼働させましょう。次のような点検を行います。

  • 正常に風が出ているかの確認
  • 異臭・異音の確認
  • 水漏れの確認

電源を入れる前に、コンセントが確実に差し込まれていることを確認したら、10分ほど稼働させましょう。リモコンの電源が入るか、温度設定は正常か、風量や風向きをチェックしてください。

同時に、ホコリやカビ臭いニオイがないか、異音がないかを確認します。

  • エアコン:大きな音やキュルキュル、ガタガタと嫌な音がする
  • 室外機:ガラガラ・キュルキュル・ゴンゴンと大きな音がする

上記のような音が聞こえたら、異常のサイン。すぐに業者へ依頼しましょう。

また、水漏れしている場合はフィルター汚れが原因のほかに、室外機のドレンホースが詰まっている可能性もあるため、つまりを取り除きましょう。

それでも解消できない場合は、業者へ依頼します。

フィルター掃除

フィルターは、エアコンが取り込んだ空気に含まれているホコリをキャッチするため、非常に汚れやすい部分です。この部分だけは掃除が自分でも可能なので、取り外して汚れを除去しましょう。

必要な道具や詳しい流れは以下のとおりです。

【掃除に必要な道具】

  • 掃除機
  • 使い古しの歯ブラシ
  • 中性洗剤
  • 雑巾
  • 新聞紙

【フィルター掃除の手順】

  1. 電源を切って、新聞紙をエアコン下へ敷く
  2. フィルターを取り出し、掃除機でホコリを吸い取る
  3. 中性洗剤と歯ブラシを使って汚れを落とす
  4. 雑巾などで水分を拭き取り、陰干しする

フィルターに水分が残っていると、カビの原因となるため、しっかり乾燥させてください。また、エアコン本体や吹き出し部分など雑巾で水拭きしましょう。

室外機の点検と掃除

エアコンのメンテナンスは室外機の点検も必要です。室外機が汚れていると、エアコンが正常に作動しなくなる可能性があります。次のような掃除や点検をしましょう。

  • 室外機に溜まった枯れ葉やゴミを取り除く
  • 室外機の周りのゴミやモノを取り除く
  • 雑巾で表面をきれいに拭き取る
  • 水抜き穴やドレンホースの詰まりをチェック

また、室外機から大きな音がする場合や内部が汚れている場合は、業者へ依頼しましょう。

換気扇・排気ダクトの簡易掃除

排気口を取り外し、ゴミを掃除機などで吸い取った後は、雑巾で水拭きしましょう。

さらに詳しく知りたい方はこちら

>> おすすめの「換気扇クリーニングサービス」について

加湿器や空気清浄機、サーキュレーターなどのお手入れ

フィルターやファンのホコリを掃除機やハンディモップなどで取り除きます。給水タンクがある場合は、タンクの水を捨て、ブラシやスポンジで汚れを落としましょう。

天井が高いなど危険な場合は無理しないようにしてください。

さらに詳しく知りたい方はこちら

業務用空調設備ならではのメンテナンス【自分でやれる範囲はどこまで?】

天井型空調の清掃

業務用の場合、自分で掃除できる箇所はフィルター掃除だけ。それ以外の清掃は、基本的にプロでないとできない箇所です。

エアコンのフィルターやカバーの汚れを落としても「異臭や異音がなくならない」「水漏れが続く」という場合は、表面に見えない部分の不具合や汚れが原因です。

また、カビ汚れは高温多湿な内部で繁殖します。少しでも気になるなら、分解して洗浄できるエアコンクリーニングへ依頼しましょう。

普段の空調お手入れ
(素人でも対応可能な範囲)
外注が基本の空調メンテナンス
(基本的にはプロにお任せ)
・フィルターや枠部分
・室外機の周りや表面の掃き掃除
・エアコン内部
・室外機の内部
・ドレンホース
・分解作業
・高圧洗浄を使った洗浄

業務用の空調設備のメンテナンスでも次のような作業であれば、自分で行えます。

  • フィルター掃除
  • 室外機の掃除
  • 簡易点検

業務用エアコンは、家庭用エアコンと比べると高い箇所での作業であったり、点検項目が多かったりしますが、プロでなくても実行できます。

フィルター掃除

業務用エアコンを掃除できる箇所は、フィルターとエアコンカバーパネルの部分のみ。大まかな手順は、通常のエアコンと変わりません。難しい作業ではありませんが、天井埋込み型や天井吊形など高所での作業となるため、転落しないよう気をつけましょう。

【掃除に必要な道具】

  • 脚立
  • 掃除機
  • 使い古した歯ブラシ
  • 中性洗剤
  • 雑巾

パネルやフィルターの外し方は、付属の取扱説明書やメーカーのサイトで確認します。

【掃除手順】

  1. 電源プラグを抜くかブレーカーを落とす
  2. パネルとフィルターを外す
    【外し方のタイプ】
    ・パネルはツメで固定するタイプ
    ・ツマミをスライドさせるタイプ
    ・押しボタンタイプ
  3. フィルターのホコリを掃除機で吸う
  4. フィルターの中性洗剤と歯ブラシで汚れを落とす
  5. フィルターを拭いて陰干し
  6. パネルカバーは水拭きする

掃除が終わった後は元通りにして、30分ほど送風運転すると、水気が取れてカビ予防になります。

室外機の掃除

ホコリやゴミで汚れやすい室外機も定期的に掃除しましょう。

清掃前に必ずエアコンのスイッチを切って、ファンが回らないようにしてください。

  1. 室外機周りのゴミや落ち葉を取り除く
  2. 室外機の上部やアルミフィン部分のゴミを除去する
  3. 雑巾で水拭きする

室外機の内部に水がかかると故障の原因となるため、水を使った清掃は業者へ依頼しましょう。

>> 近くのエアコンクリーニング業者を探す

簡易点検

業務用エアコンには3ヶ月に1回の簡易点検が義務付けられています。この点検は資格も要らず、誰でもできます。

室外機 室内機
・異常音や振動の有無
・外観のキズ、腐蝕やサビ、油にじみの有無
・吹き出し口からの異音
・異常な振動の有無
・冷温風の吹き出し口の量や温度の異常

上記のチェックがすべての項目です。点検する担当者や実施する日などをあらかじめ決めておきましょう。チェックシートに決まりはありませんが、自治体や環境庁のHPにある「簡易チェックシート」を使うのもおすすめです。

上記で異常が見つかった場合は、すぐに業者へ依頼してください。なお、フロンガスは人体への悪影響はありませんが、フロンガス漏洩による事故が発生しているため、早急に対応してもらいましょう。

空調設備の適切なメンテナンス頻度は?

エアコンクリーニングや点検を行う頻度

エアコンフィルターの掃除は、次のような頻度で行いましょう。

  • 一般的なエアコン:2週間に1回程度
  • お掃除機のエアコン:1ヶ月に1回
  • 業務用エアコン:2ヶ月に1回

業者に依頼する本格的なエアコンクリーニングは次のような頻度を推奨します。

  • 業務用エアコンクリーニング:1年に1回
  • 家庭用エアコンクリーニング:1年に1回

家庭用も業務用もフィルター掃除だけでは落とせない、内部まで徹底洗浄するエアコンクリーニングは欠かせません。

空調設備のメンテナンス業者の選び方

業務用エアコンクリーニングの業者

業務用や大型の空調設備のクリーニング業者を依頼する際は、次の3つのポイントで選びましょう。

費用が適正であること

業者が提示する費用が、適正であるか確認しましょう。例えば、エアコンクリーニングや室外機の費用相場は次のとおりです。

  • 一般的なエアコン:8,000〜15,000円
  • お掃除機能付きエアコン:18,000〜25,000円
  • 天井埋込タイプ:25,000円〜
  • 天井吊り下げタイプ:30,000円〜
  • 床置きタイプ:25,000円〜
  • 室外機クリーニング:6,000円〜

また、エアコンの修理は不具合の内容によって異なりますが、次のとおりです。

  • エアコンが冷えない:20,000〜130,000円
  • 水漏れがする:8,000〜100,000円
  • 電源が入らない:8,000〜52,000円

不具合のある部分が冷媒回路やコンプレッサーなどであれば、高額になります。

資格の保持や実績がある

エアコンクリーニングや点検を依頼する場合は、必要な資格や実績がある業者へ依頼しましょう。

分解クリーニングでは、電気機器や冷暖房機器の知識が必要なため、専門的な研修を受けていることや電気工事士などの資格があると、信頼性が高いといえます。

また、ホームページなどで実際の施工写真や実績内容を掲載していると、判断しやすいでしょう。

賠償責任保険やアフターフォローがある

保証やアフターサービスの充実度も業者選びでは重要なポイント。エアコンクリーニングや空調の点検中など、故障や不具合が起こったり、壁などに汚れやキズが付いたりなどトラブルが起こる可能性があります。

万が一のフォローがあれば、安心して依頼できるでしょう。

空調設備の正しいメンテナンスで清潔な屋内環境を

空調の点検をする男性

主に家庭用エアコンや業務用エアコンといった身近な空調設備のお掃除や点検方法について解説しました。正しくメンテナンスを行うことで、エアコンの寿命を伸ばし、故障の軽減になります。また、健康や快適な空間作りにも大きく影響しています。自分でできる箇所は定期的に行い、分解や内部清掃の難しい部分はプロへ依頼しましょう。

業者選びには、複数の業者を一括検索できるセーフリーをご活用ください。料金や口コミを確認できるため、安心して依頼できます。納得の業者に依頼して、快適な室内空調を実現しましょう!

>>エアコンクリーニング業者を探す

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空調設備のメンテナンスに関するよくある質問

  • Q. 空調設備のメンテナンスとはどんな内容ですか?

    A.

    設備の清掃や不具合がないかの点検が、主な作業です。内部の徹底洗浄や点検は、自分でできないため、プロへ任せましょう。

    空調メンテナンスとは?

  • Q. 空調設備のメンテナンスは自分でもできますか?

    A.

    自分でできる部分はフィルター掃除がメイン。以下の掃除方法を参考にしましょう。

    業務用空調設備ならではのメンテナンス【自分でやれる範囲はどこまで?】

  • Q. 空調設備のメンテナンス費用はどのくらいかかるの?

    A.

    主にエアコンの種類や大きさによって料金が異なります。掃除が難しい、天井型や吊り下げ型は30,000円以上が目安です。

    費用が適正であること

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