賃貸のハウスクリーニングはどこまで?引っ越し時気になる掃除範囲を徹底解説
2024.02.06 2024.08.30
この記事では、賃貸退去時・入居前のハウスクリーニングについて徹底解説します。
「退去時はどこまでキレイにしてから引っ越すべき?」
「入居前に、賃貸のハウスクリーニングはどこまでやってくれているもの?」
といったことは、引っ越し慣れしている人でもなければ知らないものでしょう。
特に、退去時は義務とされるクリーニング範囲があるため、気をつけなければなりません。
この記事では、引っ越しのタイミングで必要なお部屋のチェックポイントや注意点を網羅していきます。追加でハウスクリーニングを入れるかどうか悩んでいるような方の参考にもなるはずですので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
賃貸のハウスクリーニングはどこまで自分で?やるべき範囲は?【退去時】
退去時、部屋が極端に汚れていると清掃料金を請求されることがあります。
そこで、自分でやるべき範囲はどこまでなのか確認しておくことが大切です。
借りた側の義務、貸した側が負担する部分について、それぞれ見てみましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
エアコンのクリーニングは退去時に必要?賃貸物件におけるルール
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借りた人の義務は「現状復帰」
借りた人は、部屋を入居前の状態に戻さなければなりません。
入居前の状態に戻すことを、「現状復帰」といいます。
借りた人の義務となるのは、故意に生じさせたダメージについてです。
経年劣化や一般的な使用で発生したダメージについては、原状復帰の範囲外となるのが一般的です。
<現状復帰の対象となるダメージ>
- 落書きなどによる汚れ
- 食べ物や飲み物によるシミやカビ
- 結露を放置してできたシミやカビ
- タバコなどのヤニ汚れやニオイ
- ペットによるダメージやニオイ
- 油汚れを放置したことによる、こびりついた汚れ
- 入居時や退去時に、家具をひきずったことによってできた傷
上記のように、借りた人が手入れを怠ったことによって発生したダメージは、退去時に原状復帰する必要があります。
部屋を貸している側が負担する部分
大家さんなど、部屋を貸している側が費用負担するのは、経年劣化や自然に生活していると発生するダメージについてです。
<貸した人が負担する部分>
- 畳の日焼けや色落ち
- 壁紙の日焼けや色落ち
- フローリングの日焼けや色落ち
- 家具を設置したことによる床のへこみ
- 壁にあいた画鋲の穴
- 台所の油汚れ
- 水周りの水垢やカビ
- 備え付けてあったエアコンの汚れ
ただし、画鋲の穴が大量にある場合や太い釘による穴がある場合は、原状復帰の対象となることもあります。
充填剤などを使用して補修しておきましょう。
退去時のハウスクリーニング費用を安くするためのポイント
退去時には、少なからずハウスクリーニング費用が発生します。
この費用を安くするためには、下記のポイントを押さえておきましょう。
- できる限り自分で掃除をしておく
- 画鋲や細い釘などのダメージは自分で補修しておく
- 床の小さなダメージもできるだけ自分で補修しておく
クリーニングの手間がかかる程費用は高くなりがちなので、自分でできる範囲の掃除や補修は済ませておきましょう。
また、自分でハウスクリーニングを依頼する場合には、1箇所だけ依頼するよりも複数個所をまとめて依頼するほうがお得になります。
賃貸物件のハウスクリーニングはどこまでしっかりやられてるもの?【入居前】
賃貸物件の入居前も、ハウスクリーニングが入っているのが一般的です。
ただし、プロの業者がハウスクリーニングをしていないケースもあります。入居を決める前の内見のタイミングで、物件の状況をしっかりチェックしておくようにしましょう。
汚い場合の対処法
入居を決めたのに部屋が汚い場合や気になる部分がある場合には、すぐに不動産屋に確認しましょう。
確認なしに手続きが進むと、場合によっては自分で掃除しなければならないことになるため、早めに連絡することが大切です。入居後であっても、すぐに不動産会社へ連絡して対処してもらえるかどうか聞いてみると良いでしょう。
入居前に抑えておきたいポイント
心機一転引っ越したのに部屋が汚いのは、気分が落ちてしまうもの。
それだけでなく、汚い部分の汚れが取れなければ、退去時に追加でハウスクリーニング費用を請求されてしまうこともあります。
そこで、入居前には下記のポイントを押さえておきましょう。
- 契約書をしっかり確認する
- 部屋の写真を撮っておく
- 部屋だけでなく共有スペースもチェックしておく
- ハウスクリーニングがいつ入るのか確認しておく
契約書をしっかり確認する
入居時にはたくさんの書類に目を通さなければならず、詳細まで確認しないケースも少なくありません。
しかし、今後のトラブルを回避するために、契約書は必ず細部までチェックしておきましょう。
ハウスクリーニングについては、「特約」として記載されていることもあります。ハウスクリーニング費用は誰が負担するのか、退去時はどこまで清掃すべきなのかなどは、物件により規定が異なることがあるのはそのためです。
部屋の写真を撮っておく
入居前の内見のタイミングでは、部屋のさまざまな部分の写真を撮っておきましょう。
入居前であれば、借主の責任ではない汚れであることが証明できます。
目視だけでは証拠になりませんが、写真であれば物的証拠になるため、後々トラブルになってしまった場合にも有利に働きます。
部屋だけでなく共有スペースもチェックしておく
マンションやアパートの場合、エントランスなど、共有スペースもチェックが欠かせません。
共有スペースの清掃は、管理会社などが担当するケースがほとんどです。その共有スペースが汚れているということは、管理会社の清掃管理に不備があるかもしれません。
もしくは、既に借りて住んでいる人の中に、共有スペースをキレイに使う配慮ができない人がいる可能性も考えられます。
どちらのケースであっても、今後さまざまなトラブルが発生する可能性があることを考慮しておきましょう。
ハウスクリーニングがいつ入るのか確認しておく
内見時に汚い部分が気になった場合は特に、「いつハウスクリーニングが入るのか」を確認しておくと安心です。
もし「入る予定はない」と返答されたら、汚い部分を指摘して「ここは入居時までこのままなのか」を確認しましょう。
賃貸のハウスクリーニングはどこまでが範囲?【入居中】
入居中のハウスクリーニングは、日常生活において必要な範囲のみで問題ありません。
ホコリやカビ、水垢、油汚れなどは、できる限り落としておくと安心です。
一方、太陽光による日焼けや色落ちなどについては、借主責任ではないためハウスクリーニングの範囲外です。退去時のハウスクリーニング費用がかさまないようにするためにも、こまめに清掃してキレイな状態を維持しておきましょう。
賃貸のハウスクリーニングはどこまでやるべきか考える際の注意点
賃貸物件のハウスクリーニングは、まず契約書を確認することが重要です。
入居時や退去時は特に、誰がどこまでハウスクリーニングの義務を負うことになっているのかをチェックしておきましょう。
また、「退去時のハウスクリーニング費用を抑えたい」という理由で個人的にハウスクリーニングを依頼しても、賃貸物件によっては大家さん側でもハウスクリーニングを依頼して請求される可能性もあります。
退去時は、「個人的にハウスクリーニングを依頼する必要があるか。依頼して問題ないか。」などを事前に管理会社や大家さんに確認しておくと安心です。
賃貸のハウスクリーニングを自分で依頼するなら!業者選びが重要
自分でハウスクリーニングを依頼することになったら、業者を選ばなければなりません。
数ある中から適切な業者を選ぶためには、下記のポイントを押さえておきましょう。
- 公式ホームページやSNSアカウントがあるか
- 信頼できる口コミがあるか
- 料金は適切か
公式ホームページやSNSアカウントがあるか
一般的な業者は、公式ホームページがあることがほとんどです。
また、SNSアカウントで情報発信しているケースも多いため、業者選びでは事前に情報収集しておきましょう。
公式ホームページなどがない業者の場合、万が一トラブルが発生した際に対応が遅れたり、最悪の場合連絡が取れなくなってしまうことも考えられるためです。
依頼前には、必ず公式ホームページをチェックし、安心して依頼できる実績があるかどうかについても確認しておきましょう。
信頼できる口コミがあるか
実際にその業者を利用した人からの口コミがあるかどうかも、業者選びでは重要です。
ただし、業者による自作自演やサクラによる口コミも少なくありません。
あまりにも良い口コミや内容がなく高評価だけの口コミが多い場合は、注意が必要です。
一方で、悪い口コミがあっても、業者からその旨の回答が来ていたり適切に対応されていたりするのであれば、信頼できる業者であると判断できることもあります。
料金は適切か
適切な料金設定であるかどうかも、チェックポイントです。
高すぎるのはもちろん、安すぎる業者も注意しなければなりません。
安すぎる業者は、細かい部分まで清掃が行き届いていなかったり、別途で請求される部分が多かったりすることがあるためです。
ハウスクリーニングの相場は、以下のとおりです。
ハウスクリーニングの料金相場 | |
---|---|
ワンルーム~1K | 15,000~30,000円 |
1DK~1LDK | 30,000~40,000円 |
2DK~2LDK | 30,000~70,000円 |
3DK~3LDK | 50,000~80,000円 |
部屋数だけでなく、部屋の大きさによっても相場は異なります。
一括見積もりなどを利用すると実際の相場が分かるので、利用してみるのもオススメです。
賃貸のハウスクリーニングはどこまでやるべきか迷ったら業者に相談も検討しよう!
退去時は原状復帰が基本となるため、あまりに汚してしまっていたらハウスクリーニングを検討したほうが良いでしょう。
入居前は契約書の特約などをしっかり確認し、部屋の写真を撮っておくなどでトラブルを回避できます。汚い部分があればすぐに管理会社へ連絡することが大切です。
入居後も、「自分で掃除するのが手間」「掃除する時間がない」という場合には、定期的な業者依頼が便利です。
セーフリーではハウスクリーニングのプロを多数ご紹介しています。プロの技で徹底的にキレイにしてくれるので、賃貸でも有効に活用しましょう。
賃貸のハウスクリーニングはどこまで?引っ越し時気になる掃除範囲を徹底解説のよくある質問
-
Q. 入居前の賃貸物件ハウスクリーニングはどこまでやっている?
A.基本的には、経年劣化や自然な傷など以外は清掃および修復しています。
ただし、物件によりハウスクリーニングの範囲は異なることがあるため、個別に確認することが大切です。 -
Q. 賃貸物件で退去時のクリーニングの範囲はどこまで?
A.賃貸物件の退去時は、日常生活をしていて自然についたダメージや経年劣化以外の範囲を清掃および修復しなければなりません。
・落書きなどによる汚れ
・食べ物や飲み物によるシミやカビ
・タバコなどのヤニ汚れやニオイ
・ペットによるダメージやニオイ
・家具をひきずったことによってできた傷上記をはじめとするダメージについては、借主負担で清掃する必要があります。
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