掃除が必要な壁

壁掃除の方法とコツを徹底解説!「汚れの原因と材質」をチェック!

2023.12.04 2023.12.04

 

この記事では、壁掃除の方法・手順を徹底解説します。

室内の壁には、埃やゴミはもちろん、黒ずみや黄ばみ、飛び散った油汚れやタバコのヤニなど、日常生活で生じる様々な汚れが蓄積してしまうものです。

壁の汚れが悪化すると、見栄えの悪さだけでなく、不快なニオイの蔓延など日常生活に支障をきたす原因にもなりかねません。

そこでこの記事では、誰にでも可能な壁掃除方法を網羅して解説していきます。不快な汚れから解放され、衛生的な壁を取り戻しましょう!

 

壁掃除の前に知っておきたい「汚れの原因」と「壁紙の種類」

壁掃除の方法は、汚れの原因や壁紙の種類によって異なります。

具体的な方法や手順を知る前に、以下の内容を把握しておきましょう。

壁汚れの原因

壁を汚す代表的な原因を列挙します。

  • 手垢
  • 水垢
  • 尿
  • 食品・食材汚れ
  • カビ
  • ヤニ
  • 落書き

室内のすべての壁には、少なからず埃やチリが堆積しています。

リビングやキッチン周りの壁には、手垢や水垢、食品汚れや油汚れなどが目立つでしょう。

トイレや洗面所などの水回りでは、尿や水垢はもちろん、湿気の滞留によってカビが繁殖しているケースもあります。

壁紙の種類と特徴

一般家庭の壁に使用されている壁紙の種類は様々です。

よく使われている壁紙の種類と特徴、注意点をまとめました。

  • クロス系壁紙(ビニール・紙・布)
  • 木質系壁紙
  • 土系壁紙
特徴 掃除の注意点
クロス系壁紙 壁に貼り付ける壁紙。代表的な素材はビニール・紙・布。通気性に優れている。 紙・布クロスは水拭きできない
木質系壁紙 天然木やコルクを使用した壁紙。調湿性に優れている。 湿気に弱く、水を使用した掃除はできない
土系壁紙 自然の土を使用した壁紙。防火性に優れており、安価。 水拭きではシミになる可能性がある

壁汚れの掃除方法【汚れ別】

壁汚れの具体的な方法を解説します。

汚れの程度によってオススメ方法が異なりますので、状態に合った方法を選択してください。

簡単な汚れ取りにおすすめの方法【埃・チリなど】

時間がない時や、隙間時間に実践できる簡易掃除です。ハタキやクイックルワイパーを使用しましょう。

掃除手順

  1. 窓を開けて換気
  2. ハタキやクイックルワイパーを、高い位置から低い位置へ向かって使用する
  3. 掃除機で床に落ちた汚れを吸い取る

軽い壁汚れにおすすめの方法【黒ずみ・手垢・落書きなど】

軽い黒ずみや手垢、落書きなどに有効な方法です。

壁の素材を確認し、ご自宅で実践できる方法を選択してください。

掃除手順(水が使用できる壁)

  1. 濡らした雑巾で壁の表面の汚れを拭き取る
  2. 取りきれない場合には、中性洗剤を含ませた雑巾などで、汚れを優しく擦る
  3. 乾拭きで壁の水分を除去する

掃除手順(水が使用できない壁)

  1. 乾いた雑巾などで汚れを拭き取る
  2. 取りきれない場合には、消しゴムが有効。消しゴムで汚れ部分を優しく擦る

頑固な壁汚れにおすすめの方法【染みついた油汚れ・尿・水垢・手垢・ヤニなど】

水拭きや中性洗剤で落とせない頑固な汚れには、種類に応じたオススメの方法を実践しましょう。

掃除手順(水が使用できる壁)

  1. 重曹水・クエン酸水・セスキ炭酸ソーダ水を用意する
  2. スプレーボトルや雑巾に含ませて壁を拭く(重曹水は油汚れやヤニ、クエン酸水は水垢や尿汚れ、セスキ炭酸ソーダ水は手垢などに有効)
  3. 乾拭きで壁の水分を除去する
  • 重曹水の作り方:水100mlに対し、重曹を小さじ1杯程度混ぜる
  • クエン酸水の作り方:水100mlに対し、クエン酸を小さじ1杯程度混ぜる
  • セスキ炭酸ソーダ水の作り方:水500mlに対し、セスキ炭酸ソーダを小さじ1杯程度混ぜる

掃除手順(水が使用できない壁)

  1. サンドペーパー(紙やすり)で汚れを優しく擦る
  2. 掃除機で落ちた汚れを吸い取る

カビ汚れにおすすめの方法

トイレや洗面所などの水回りの壁に発生しやすいカビ。ほかの汚れとは異なり、専用の掃除方法で対処する必要があります。

掃除手順(水が使用できる壁)

  1. 窓を開けて換気
  2. 消毒用エタノールを含ませた雑巾やタオルでカビを拭き取る
  3. 頑固なカビには壁紙用漂白剤を使用する(角や狭い箇所には、歯ブラシなどの使用が有効)
  4. よく乾燥させる

掃除手順(水が使用できない壁)

  1. 窓を開けて換気
  2. 紙や布クロス、土壁専用の漂白剤を含ませたタオルや雑巾でカビを拭き取る
  3. 頑固なカビには直接スプレーし、漂白剤が浸透するまで数十分時間を置く
  4. 乾拭きで壁の水分を取り除く

壁が汚れやすい部屋の特徴と掃除のポイント

壁掃除をする女性

様々な汚れが蓄積する壁ですが、汚れやすい部屋には特徴があります。

以下に、壁が汚れやすい部屋の特徴と汚れの種類、掃除のポイントをまとめました。掃除の際は参考にしてください。

蓄積しやすい主な汚れ 掃除のポイント
窓のない部屋 カビ 湿気が溜まりやすいため、カビが繁殖しやすい。エタノールや壁紙用漂白剤でカビ対策を重視する。
使用頻度が低い部屋 埃・チリ 埃やチリが溜まりやすい。クイックルワイパーなどで、ホコリ対策を重視する。
子供部屋 落書き 子供による落書きなどが多くなる。中性洗剤や消しゴムで対処する。
タバコを吸う部屋 ヤニ 喫煙によって壁にヤニが染み込んでいる。重曹水で対処する。
水を使用する部屋 水垢・カビ 水垢やカビが蓄積しやすい。クエン酸水やエタノールが有効。

 

壁掃除に役立つお掃除グッズ

壁掃除に必要なハタキ

壁掃除には様々な掃除グッズを使用します。

汚れの程度ごとに効果的なグッズは異なるため、準備の際には困ってしまうかもしれません。

以下に、汚れの程度ごとに壁掃除グッズをまとめました。どれも簡単に手に入るものばかりですので、掃除前に準備しておきましょう。

壁掃除の必須グッズ 簡単な汚れ取り 軽い汚れ取り 頑固な汚れ取り カビ汚れ取り
雑巾
タオル
マスク
ゴム手袋
ハタキ
クイックルワイパー
中性洗剤
消しゴム
重曹水
クエン酸水
セスキ炭酸ソーダ水
スプレーボトル
サンドペーパー
消毒用エタノール
壁紙用漂白剤

壁掃除における注意点

掃除の際に注意点のある壁

壁掃除には、知っておきたい注意点があります。

事故やトラブルを回避するためにも、以下の内容を認識した上で作業に入ってください。

十分な換気を怠らない

掃除前には窓を開け、換気の準備をしてください。換気を怠ると、飛散した汚れによってアレルギー反応が起こったり、漂白剤の匂いで気分が悪くなってしまう可能性があります。

掃除後もすぐに窓を閉めず、部屋中の空気を入れ替えましょう。

素材に適した掃除方法を選択する

壁紙の種類や素材は様々です。壁紙によって適切な掃除方法は異なり、間違った方法を実践してしまうと痛みの原因となります。

水の使用有無に関しては、特に意識しておきたいポイントです。水拭きできない壁紙を使用している部屋は、注意しましょう。

体に害のある洗浄剤はなるべく使用しない

壁掃除に効果的な洗浄剤の中には、刺激が強く、体に害のある成分が使用されている場合もあります。

特に、小さな子供やペットがいる場合は、体に害のない洗浄剤を使用すると良いでしょう。

手の届く範囲の掃除に留める

強引な掃除は事故や怪我のリスクを高めます。また、中途半端な掃除によって残留した水気や洗浄剤のカスが、新たな汚れの原因となってしまいます。

狭い隙間や吹き抜けの天井など、手の届かない壁の掃除を無理に実践しないように心がけましょう。

壁掃除を楽に!汚れの予防方法

予防を怠った壁の汚れ

壁掃除を楽にするためには、日常的な予防対策が肝心です。壁を清潔に保つためには、以下の内容を意識し、実践してみましょう。

定期的な掃除

水回りなど、汚れる可能性が高い場所にある壁は「週に1回」を目安に掃除しましょう。全体的な掃除は「月に1度」が目安です。

湿気を溜め込まない

部屋の中に湿気を溜め込んではいけません。湿気は一番のカビの発生・増殖原因です。

窓を開けて空気を入れ替えたり、エアコンや除湿機を使用して湿気を取り除きましょう。窓のない部屋は、ドアを開けて空気を通してください。

汚れ防止シートを活用する

市販されている「汚れ防止シート」や「壁紙保護シート」を活用する方法もオススメです。

剥がしやすく、貼り直しもでき、好きなサイズにカットして使用可能です。汚れが心配な壁に貼り付けておけば、汚れ防止対策として効果的でしょう。

室内では禁煙する

タバコのヤニは、壁に染みつく厄介な汚れです。

壁汚れを予防したいなら、室内での喫煙は避けましょう。

トイレは座って使用する

トイレの壁や床には、飛び散った尿が染み込んでいます。

掃除の手間を減らしたいなら、立って便器を使用してはいけません。いらない掃除の手間を省くためにも、トイレは座って使用する習慣をつけましょう。

壁掃除に困ったときは専門業者へ

壁掃除の専門業者

場所や状態によって対処方法の異なる壁掃除ですが、正しい知識を身につけておけば、日常掃除には困りません。

しかし、長い間放置してしまった汚れや頑固なシミなど、自分では対処しきれないケースもあるでしょう。

対応に困った際には、ハウスクリーニング専門の業者に依頼する方法がおすすめです。専門業者であれば、素人には難しい様々な汚れにも対応できます。

壁の汚れにお悩みの方は、ハウスクリーニング専門業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか?

壁掃除の方法とコツを徹底解説!「汚れの原因と材質」をチェック!のよくある質問

  • Q. 日常の壁掃除方法を教えてください。

    簡単な汚れであれば、ハタキやクイックルワイパー、雑巾やタオルによる水拭きが有効です。

  • Q. 部屋の壁は何で拭くと綺麗になりますか?

    汚れや素材によって使い分けましょう。中性洗剤を基本とし、重装水やクエン酸水、セスキ炭酸ソーダ水などが有効です。

  • Q. 壁の黒ずみの原因はなんですか?

    黒ずみの正体は「カビ」です。室内のカビは、湿気や汚れの蓄積により発生・増殖します。