2024.07.20 2024.12.05
本記事では、トイレのカビ取り方法を詳しく解説します。
高温多湿になりがちのトイレは、少し掃除を怠るだけであっという間に不衛生な環境に。
- 便器以外にもカビが発生してしまった
- カビ臭さが消えないけど、見えない場所にもカビが生えている?
上記のようなお悩みに向けて、スムーズにカビ取りできる方法を場所別・トイレの種類別にご紹介します。常にキレイに保つためのコツもお伝えしますので、日々の掃除の参考にしてください。
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目次
なぜトイレはカビが発生しやすい?
こまめに掃除しないとすぐに不衛生になるイメージのあるトイレですが、なぜカビが発生しやすいのでしょうか。まず、トイレにカビが発生しやすい理由から確認していきましょう。
- 湿気がこもりやすい
- 温度が上がりやすい
- 水や尿の跳ねなどによる雑菌から繁殖
上記3点を順番にチェックしていきます。
湿気がこもりやすい
カビは湿度が高いと繁殖しやすく、特に湿度が75%を超えたあたりから急激に繁殖速度が上がると言われています。
常に便器内に水が溜まっているトイレ内は、それだけで湿度が多い空間。換気扇を回したり窓を開けたりしない限りは、湿度が下がりません。
常に湿度が高い状態が続くため、カビが発生しやすい環境になってしまうのです。
温度が上がりやすい
湿度だけでなく、温度にも着目しましょう。カビは20℃~30℃の環境下で繁殖しやすい傾向があります。
せまくて密室になりやすいトイレは、いったん内部が温まるとそのまま熱がこもるので、多湿と相まってカビの大好きな環境に。
特に、マンションなどの集合住宅はトイレに窓がついていないケースも多いので、戸建て住宅よりもカビが発生しやすいと言われています。
水や尿の跳ねなどによる雑菌から繁殖
トイレでは水や尿が跳ねやすいもの。床や壁に付着したまま放置していると、カビの食糧となる雑菌が増殖し、カビが蔓延する事態になります。
「こまめに掃除しない=トイレにはカビの喜ぶ環境が万全」というわけです。
トイレカビ取り前の準備・注意点
トイレのカビ取りを実施する前に、準備すべきものや注意点を見ていきましょう。
用意するもの
カビ除去用の洗剤は強い成分も多いため、カビ取り洗剤が皮膚や粘膜に付着しないように体を保護してください。特に、塩素系アイテムを使用する際には、以下のようなアイテムを揃えましょう。
- マスク
- ゴーグル
- ゴム手袋
- 汚れても良い長袖の服
特に、マスクやゴム手袋は必須です。
注意点
トイレのような密室でのカビ取り作業は、注意事項を厳守してください。
- 塩素系と酸性は絶対に混ぜない
- 換気しながら掃除する
- しつこいカビは無理しない
順番に解説していきます。
塩素系と酸性は絶対に混ぜない
塩素系のカビ取り洗剤に酸性の物質が混ざると、化学反応が起きて危険な塩素ガスが発生する恐れがあります。
同時に混ぜないからと安心するのはNG!酸性洗剤を使用した後に、しっかり流さずにカビ取り洗剤を使用すると有毒ガスが発生するケースもあります。必ずしっかり洗い流すか、酸性洗剤を使用する掃除は翌日以降に実施するなど、配慮してください。
換気しながら掃除する
化学反応で発生する有毒な塩素ガスなけでなく、カビ自体も「マイコトキシン」という毒素を排出しているのをご存じでしょうか。
有毒ガスやカビの毒素が密室に充満すると、健康を害するだけでは済まずに死亡事故につながる危険があります。
窓やドアを開けて換気したり、換気扇を回したりなどして、必ず空気を循環させてください。
しつこいカビは無理しない
カビ取り洗剤やカビ自体が人体に有害だとお伝えしました。つまり、連続でカビ取り作業を続けるのはおすすめできません。
適切なカビ取り方法でも落ちないカビは、無理せずにハウスクリーニング業者に依頼する方が得策です。
トイレのカビ取り方法【場所別】
では、具体的なトイレのカビ取り方法を、場所別に見ていきましょう。
- 便器のカビ
- ノズルのカビ
- 壁のカビ
- 床のカビ
上記4ヵ所を、それぞれ確認していきます。
便器のカビ
便器のカビには、市販のカビ取り剤ももちろん有効ですが、人体に安心して使える「重曹」と「クエン酸」も活用できます。
掃除の仕方は以下の通りです。
- 粉のままの重曹を便器内にまんべんなくふりかける
- 水100mlに対しクエン酸小さじ1杯を混ぜてクエン酸水を作る
- 2.をスプレーボトルに入れ、便器内に吹き付ける
- 10分ほど放置してカビとなじませ、発泡させる
- トイレブラシで便器内のカビをこすり落とす
アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸が混ざると、化学反応で泡が発泡します。この泡は炭酸ガスで、重曹やクエン酸をそれぞれ単体で使用するよりも、カビを洗浄する力が向上します。
また、発生した泡になじませると、頑固にこびりついていたカビも柔らかくなり、ブラシで軽くこするだけでも簡単に落とせるようになります。
もし、落ちにくいカビがあるなら、重曹とクエン酸を多めに便器にふりかけ一晩放置してください。重曹とクエン酸がカビの根元にしっかり浸透するので、翌朝には頑固なカビもスムーズに落とせるはずです。
ノズルのカビ
ウォシュレットのノズルも、常に水気が残るためカビが生えやすい箇所です。便器に設置されている場合は忘れずにカビ取りしましょう。
メーカーによっては、塩素系のカビ取り剤を推奨していないところもあるので、自然由来の重曹とクエン酸を使用した方法をご紹介します。
- 洗面器などに粉末の重曹と水を3:1の割合で混ぜて、重曹ペーストを作る
- 水100mlにクエン酸小さじ1杯を混ぜてクエン酸水を作る
- ノズルを出す
- 重曹ペーストを、ノズル部分に塗布する
- 重曹ペーストの上からクエン酸水をスプレーする
- その上から食品用ラップで覆い密着させるようにパックする
- 残った黒カビを歯ブラシで擦って落とし、水道水で重曹・クエン酸を流す
- ノズルをしまう
軽度のカビなら、トイレ掃除シートで拭き取れますよ。
さらに詳しく知りたい方はこちら
2023.11.07 2024.12.05
壁のカビ
便器やタンクとは違って水に触れていないトイレの壁ですが、実は水はねや尿しぶきで湿気や雑菌が溜まりやすい場所。
塩素系カビ取り洗剤は、クロスや木材の壁に使うと変色する恐れがあるため、使用しないほうが無難です。ここでは、便器やノズルと同じく、重曹とクエン酸を使用したカビ取り方法をお伝えします。
掃除の方法は以下の通りです。
- 水100mlに重曹小さじ1杯を混ぜて重曹水を作る
- 水100mlにクエン酸小さじ1杯を混ぜてクエン酸水を作る
- 重曹水を壁にまんべんなくスプレーする
- すぐに、水で濡らし固く絞った雑巾で拭き取る
- クエン酸水を壁一面にスプレーする
- 4.と同じように拭き取る
- ぞうきんで壁を乾拭きする
- 換気してしっかり乾燥させる
カビを落とすのに効果的な重曹とクエン酸ですが、除菌や消臭の効果もあり、一度掃除すればカビが生えにくくなるのも嬉しいポイント。
必ず最後は乾拭きして、湿気を残さないようにしてください。
なお、トイレの壁の素材によっては重曹でも変色してしまう可能性もあります。重曹を使う場合は、トイレの隅の方で変色しないかどうか試しておくと安心です。
床のカビ
トイレの床は便器と床の境目の部分にカビが生えやすいので、日頃からケアするようにしましょう。
床が、木材など洗剤によって変色しやすい素材なら、壁と同じ掃除方法を実施してください。
タイルやクッションフロアなど水に強い素材の場合は、塩素系洗剤など強めの洗剤も使用できます。今回は、便器や壁と同様に、重曹とクエン酸で頑固な汚れを落とす方法をご紹介します。
掃除の手順は、以下の通りです。
- 洗面器などに粉末の重曹と水を3:1の割合で混ぜて、重曹ペーストを作る
- 水100mlにクエン酸小さじ1杯を混ぜてクエン酸水を作る
- 重曹ペーストを、トイレの床のカビ部分に厚く塗布する
- 重曹ペーストの上からクエン酸水をまんべんなくスプレーする
- その上から食品用ラップで覆い密着させるようにパックする
- 30分ほど放置したあと雑巾でふき取る
濃度の高い重曹ペーストは、スプレー状の重曹よりもカビを中和させる効果が高くなります。クエン酸水と混ぜてしっかりなじませれば、強力な塩素系洗剤と同様に、しつこいカビも取れるはずです。
トイレのカビ取り方法【種類別】
トイレのタンクの中も、実はカビが発生しやすい場所なので要注意。タンクの形状別に、適切なカビ取り方法を解説していきます。
- 組み合わせ式タンク
- 一体型タンク
- タンクレストイレ
ご自宅のトイレにあったタンクの方法を参考にしてください。
組み合わせ式タンク
タンクの蓋が外せる組み合わせ式タンクは、以下手順を参考にしてください。
- 止水栓を閉める
- タンクの蓋を開ける
- カビ取り剤を吹きかける
- 規定時間放置する
- 歯ブラシなどでこすり洗いし、しっかり水で流す
- 蓋をもどして止水栓を開ける
タンクの中はいろいろなパーツが入り混じっているので、カビに吹きかけやすい泡タイプのカビ取り洗剤を使用すると良いでしょう。
一体型タンク
タンクの蓋を開けられないトイレは、タンクが一体型になっているタイプです。その場合は、トイレタンク用の洗浄剤を使いましょう。
手順は以下の通りです。
- 洗浄レバーで水を流し、タンク内の水を排出する
- 新しい水の給水中に、手洗い器の穴から洗浄剤を投入する
- 規定時間放置したあと、水を流す
放置時間が長めに設定されているケースが多いので、外出前や就寝前に投入すると良いですね。
タンクレストイレ
最新モデルに多いタンクレストイレは、その名の通りタンクがないため、タンク内にカビが繁殖する心配はありません。
トイレのリフォームなどを検討している場合は、その点を考慮するのもおすすめです。
トイレのカビを予防するコツ
この項では、トイレにカビを発生させないためのコツをご紹介します。
- 換気を心がける
- こまめに掃除する
- タンク内も要チェック
日々の習慣でカビの繁殖を抑えられるので、ぜひ参考にしてください。
換気を心がける
カビは高温多湿の環境が大好き。そのため、換気するタイミングを増やすだけで、湿度や温度が低下してカビの繁殖防止につながります。
換気扇をつけっぱなしていたとしても、1か月の電気代は数十~数百円程度。カビが発生した場合の手間ひまを考慮すると、費用対効果は悪くないと言えるでしょう。
こまめに掃除する
こまめに掃除するのも、重要なコツ。汚した部分だけでもすぐふき取る、毎日重曹スプレーをかける、などの簡単な習慣だけでも、カビの発生は防げます。
タンク内も要チェック
目に見える場所にカビが発生していないのにカビ臭い、などのケースは、タンク内にカビが発生している可能性が高いと言えます。
カビ予防効果のある重曹を定期的にトイレタンクに入れる作業だけでも、カビの予防に効果的です。
トイレタンクの掃除方法は、以下記事でも詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
トイレタンクの黒ずみ掃除!臭いかも?【開けない方法から表面のお手入れまで】
2023.11.07 2024.12.05
トイレのカビが落ちないときは
トイレのカビ取り方法やコツをお伝えしてきましたが、それでも落ちない汚れは、以下の対応も参考にしてください。
- 水垢や尿石による汚れの可能性も
- しつこいカビはプロにお任せする
それぞれ確認していきます。
水垢や尿石による汚れの可能性も
黄ばみや白っぽい汚れのイメージがある尿石や水アカですが、長らく放置しているとだんだんと黒ずんできて黒カビを見間違えるケースもあります。
酸性の黒カビに対して、尿石や水アカはアルカリ性のため、カビだと思って実施している対処法は適切とは言えません。カビ取り専用の洗剤で落ちない黒ずみは、尿石や水アカに効果的な酸性洗剤を試してみてください。
塩素系カビ取り剤と酸性洗剤は、絶対に混ぜないように!
尿石除去の詳しい方法は、以下記事で詳しく解説しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
トイレ掃除の盲点「便座裏」【尿石のこびりつき除去方法を徹底解説】
2023.09.30 2024.12.05
しつこいカビはプロにお任せする
適切なやり方でカビ取りしても、カビが完全に除去しきれない場合は、カビの根深さが深刻で自力での除去が難しい可能性があります。
特に、壁や床、天井にカビが発生して壁紙やタイルの裏側まで広がっていたら、表面のカビを除去するだけでは根絶できません。
頑固なカビが落ちない場合や、カビ臭さが消えずに不安な場合は、水まわり清掃が得意なハウスクリーニング業者に相談してみましょう。プロの業者ならば、カビを根こそぎ除去してくれると同時に、防カビ対策まで実施してくれます。
相談や現地調査、見積もり作成を無料で対応してくれる業者も多いので、まずは相見積もりを取ってみてください。
トイレのカビ取りを専門業者に依頼するなら
気になるトイレのカビ取り方法をご紹介しました。
水まわりの中でも使用頻度の高いトイレは、頻繁に掃除していても汚れやカビが避けられません。こまめなカビ取り作業が負担なら、専門のクリーニング業者に相談してみましょう。
セーフリーは、全国のハウスクリーニング専門業者を多数掲載しており、自宅まですぐに駆けつけてくれる業者も豊富に揃います。まずはニーズにあった業者を比較検討して、見積もり依頼してみてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
トイレのハウスクリーニングとは?作業範囲や料金相場を徹底解説!
2024.05.07 2024.12.05
トイレのカビ取りに効果的な方法は?徹底除去できるコツを詳しく解説のよくある質問
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Q. トイレの黒ずみはカビですか?
A.温度・湿度・汚れの3つが揃うトイレはカビの温床。トイレの黒ずみは、基本的にカビが原因と言えるでしょう。その他にも、尿石や水アカが長年放置されていると、黒ずむケースもあります。
-
Q. トイレ全体のカビ取りは業者に依頼できますか?
A.はい、依頼できます。水まわり清掃を得意とする業者を、複数選んで相見積もりを取ると安心です。
「セーフリー」では、複数業者の一括見積もりをスムーズに依頼できますよ。 -
Q. トイレの清掃業者の選び方を教えてください。
A.トイレの清掃業者を選ぶ際には、以下の点に着目してください。
・水まわり清掃の実績が多い
・事前見積もりが明確
・口コミ評価が高い
「セーフリー」では、数ある業者の実績や口コミを、簡単に比較検討できるので、ぜひ活用してみてください。
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