2024.08.03 2024.09.03
今回は、畳にダニが大量発生しやすい条件から、アレルギーの原因である粉の正体について解説します。
「和室で寝てるけど、身体がかゆい…これってダニがいる?」
「畳はダニが発生しやすいって本当?」
「大量発生する前に対策できる?」
このような疑問をまとめて解決。畳のダニは正しい駆除・予防方法があるため、詳しい手順をマスターしましょう。
記事後半では、畳のダニ駆除を業者に依頼すべき理由についても紹介。ぜひ最後までご覧ください。
目次
畳にダニが大量発生しやすい条件とは
畳は日本の伝統的な床材として広く使われていますが、構造と素材の特性からダニが繁殖しやすい環境でもあります。畳にダニが大量発生する主な条件を詳しく見ていきましょう。
ダニが好む温度・湿度になっている
ダニが大量発生する条件として、温度と湿度が関係しています。
温度→20~30℃、湿度→60~80%の条件が、ダニを大量発生させます。
畳は、上記の条件を作りやすいのです。湿気を吸収しやすく、断熱性が高いため、内部に湿気が溜まりやすい構造。さらに、畳の表面は冬場は暖かく、夏場は涼しいため、ダニの繁殖を助長します。
特に梅雨の時期はこの温湿度条件が揃いやすく、ダニの発生が一気に増加する傾向です。
エサが大量にある
畳にダニが大量発生するもう一つの理由は、エサとなるものが豊富に存在するからです。
ダニのエサは、人の髪の毛やフケ、垢、さらにお菓子や食べ物の食べカスなどが含まれます。畳の細かい目にこれらのゴミが溜まりやすく、掃除を怠るとダニの栄養源になるのです。
畳の粉の正体は?【大量発生したダニの死骸とフンの場合も】
畳の表面に見られる白い粉状の物質、その正体はダニである可能性があります。ケナガコナダニなどのダニが大量発生しているかもしれません。
ケナガコナダニは湿度が高く、食べ物の残りカスなどがある環境を好むため、畳は最高の環境なのです。
直接人を刺すことはありませんが、ケナガコナダニを捕食するツメダニが増えることで刺される可能性があります。
また、ダニの活動が活発になると、畳の表面に白い粉が蓄積されますが、これはダニの死骸やフンであるケースがあります。粉が多く見られる=ダニが大量発生しているのを示しており、カビの発生も懸念されるでしょう。
畳の白い粉がダニではないケース
一方で、畳の「白い粉」が必ずしもダニに起因するものではない場合もあります。特に新しい畳で見られる白い粉は、泥染めという工程で付着した天然染土の痕跡です。
い草を刈り取った後に、色や香りを整えるためにされる加工過程で生じるもので、ダニやカビとは無関係です。泥染めによる白い粉は無害であり、時間が経つと自然に消失するでしょう。
白い粉の見分けがつかないことで心配な方は、畳内部や隅々まで駆除業者に見てもらうのをおすすめします。
畳に大量発生するダニは2種類【ヒョウヒダニ・ツメダニ】
畳はダニが繁殖しやすいですが、主に2種類に絞られます。ここでは、畳に発生しやすい「ヒョウヒダニ」と「ツメダニ」について詳しく紹介します。
ヒョウヒダニ
ヒョウヒダニは、一般的な家庭でよく見られるダニの一種。大きさは約0.2mmから0.5mm程度です。色はほこりのような淡い色で、肉眼ではほとんど確認できません。
主にホコリやフケを餌とし、カーペットや布団などホコリがたまりやすい場所に多く生息します。直接的に人間を刺すことはありませんが、フンや抜け殻、死骸がアレルギーの原因となることも。
特に、アトピー性皮膚炎や喘息の悪化要因となり得るため、十分な掃除と換気が必要です。
ツメダニ
ツメダニは、体長が約0.2mmから1.0mmとやや大きめで、半透明の淡黄色です。他のダニや小さな昆虫を捕食するため、ヒョウヒダニが多い場所に集まる傾向。
ツメダニは針状の鋏角を持ち、獲物の体液を吸います。人間も刺される上、刺された箇所は赤く腫れて痒みを伴います。痒みは長期間続くケースもあり、場合によっては皮膚が膨れ上がる症状も。
夏から秋(8〜10月)にかけて、活動が活発になります。
畳に大量発生したダニを駆除する方法4つ
畳にダニが大量発生してしまうと、健康への影響や不快感が増すばかりか、日常生活にも支障をきたすでしょう。ダニを効果的に駆除し、再発を防ぐには、徹底的な対策が必須。
ここでは、畳に発生したダニを駆除する4つの方法について、詳しく解説します。
- 害虫駆除業者に依頼する
- 熱風乾燥機で処理する
- 殺虫剤・燻煙剤を使用する
- 畳を交換する
すぐにでもできる方法から、駆除効果の高いものまで、一つずつ見ていきましょう。
害虫駆除業者に依頼する
畳のダニを徹底的に駆除するなら、専門の害虫駆除業者に依頼するのが最も確実です。プロの業者はダニの発生源を特定し、適切な方法・薬剤を使用して駆除するためです。
すでにダニによる被害を受けている場合や、アレルギーが心配な方は駆除業者に依頼すると良いでしょう。費用は施工面積や駆除の難易度によって異なりますが、一度無料見積もり依頼してみる価値はあります。
熱風乾燥機で処理する
薬剤を使いたくない方にとって有効なのが、熱風乾燥機による処理です。畳店に依頼して高温・乾燥の力でダニを駆除する方法で、薬剤を使用せずに安心してダニを除去できます。
熱風乾燥機は畳全体を均一に加熱し、ダニを死滅させるため、短時間で効果が得られるのがメリット。また、家庭用の布団乾燥機を使用するのもおすすめです。
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殺虫剤・燻煙剤を使用する
ダニの駆除は、市販の殺虫剤や燻煙剤を使用する方法もあります。殺虫スプレーはダニに直接噴霧できるため、即効性が高く広範囲に薬剤を行き渡らせられるでしょう。
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一方、燻煙剤は部屋全体に薬剤を広げるため、隠れたダニにも効果的。使用する際は、製品の注意事項をよく読み、食品やペットに影響が出ないように配慮しましょう。
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畳を交換する
畳が古くなり、ダニの発生が慢性的に続いている場合は、畳自体を交換するのが最も効果的な解決策です。畳が10年以上経過している場合や、カビの発生が見られる場合は、張り替えを検討すべきです。
畳を交換することで、ダニやカビのリスクを完全に取り除けます。交換費用は畳の種類や施工面積によりますが、長期的な健康管理のためには必要な投資と言えるでしょう。
畳にダニを大量発生させない対策【誰でも簡単予防!】
一度畳のダニを駆除しても、ダニは新たに発生するものです。そのため、日頃からダニを発生させない、少しでも駆除する対策は欠かせません。
基本的な対策としては、以下6つを押さえて取り組んでみましょう。
- 掃除機をかける
- 拭き掃除する
- 天日干しする
- 換気・除湿する
- カーペットを敷かない
- ダニ駆除アイテムを活用する
特に掃除機や換気、除湿は忘れずに徹底しましょう。畳のダニ退治や予防については、以下の記事も参考にしてください。
畳に大量発生したダニは業者に徹底駆除・予防してもらおう
今回は、畳にダニが大量発生する条件、駆除方法や予防について解説しました。畳で見かける粉の正体についても、お分かりいただけたかと思います。
畳にダニが発生している場合、放置すればするほど繁殖し続けます。健康を害するのはもちろん、駆除する範囲が広くなることで、余計な出費につながってしまいます。
そのため、畳のダニ駆除は早め早めの行動が肝心。確実にダニを全滅させるなら、駆除業者に依頼しましょう。セーフリーの検索システムでは、ダニ駆除に特化した業者を条件で絞りながら検索できます。いくつか業者をピックアップしたら、無料見積もりに進んでみましょう!
畳にダニ大量発生?どんな条件で増える?【かゆみの原因や粉の正体も解説】のよくある質問
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Q. 畳に発生した害虫は本当にダニ?
A.畳にはダニ以外にもシバンムシやチャタテムシ、シロアリなどの害虫が発生します。一概にダニとは言い切れません。
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Q. ダニが発生しにくい畳は?
A.和紙畳と呼ばれる畳は、ダニやカビが発生しにくいと言われています。
-
Q. 換気してもダニが発生する場合はどうすればいい?
A.換気や他の対策をしてもダニが発生する場合は、一度駆除業者に見てもらうと良いでしょう。駆除から対策、日頃のアドバイスまでしてもらえます。
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