エアコンのクリーニング頻度はどのくらい?タイミングや時期とあわせて解説
2023.05.04 2024.09.02
エアコンクリーニングの適切な頻度は、エアコンの使用頻度やライフスタイルによって異なります。エアコン掃除の頻度やタイミング、時期を守って使用すれば、本体の寿命を伸ばせるだけでなく、部屋の空気をきれいに保てるでしょう。
一方で、エアコン内部を掃除せず放置し続けると、様々なリスクが発生します。この記事では、エアコンの適切なクリーニング頻度について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エアコンクリーニングの頻度目安【ライフスタイル別】
適切なエアコンクリーニング頻度は、ライフスタイルによって異なります。まずは、エアコンの使用頻度別に、理想的なクリーニングのタイミングをまとめました。
1年に一回以上クリーニングすべきケース
以下の条件に当てはまる人は、1年に一回以上エアコンクリーニングを依頼すべきでしょう。
- 夏場や冬場など、冷房や暖房を長時間(8時間程度〜)使用する
- 時期・季節に関わらずほぼ毎日冷房や暖房を使用する
- 在宅勤務やリモートワークの機会が多く、年間を通してエアコンの稼働時間が長い
- なんらかの疾病を伴う人や幼児と同居している。もしくは当事者である
- 部屋の中でペットを飼っていたり喫煙をするなど、エアコンが汚れやすい生活環境にある
使用頻度が高ければ高いほど、エアコン内部に汚れも溜まりやすいです。1年に一回のエアコンクリーニングは必須と考えましょう。
2年に一回以上クリーニングすべきケース
以下に当てはまる場合は、2年に一回のエアコンクリーニングを検討しましょう。
- 夏場や冬場など、冷房や暖房を適度に(8時間以内)使用する
- 夏場や冬場など、必要な時のみ冷房や暖房を使用する
- エアコンがある部屋を子供が使用する
夏場や冬場の必要なとき限定、使用頻度がそこまで多くないなら2年に一回のクリーニングでも問題ないでしょう。
3年に一度のクリーニングでも問題ない場合
3年に一度のクリーニングでも問題ない場合は、以下のケースです。
- 上述の条件に当てはまらない
- 夏場や冬場でも、限定的な時間にのみ使用する人。もしくはほとんど使用しない
- エアコンは設置しているが、基本的に使用していない
エアコンはあるがほとんど使用していない場合は、3年に一度のクリーニングでも問題ないでしょう。ただし、それ以上放置するとホコリやカビが蓄積し、エアコンの故障につながります。
どんなに少なくても、3年に一回はエアコンクリーニングを依頼するようにしましょう。
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頻度が決まったら!エアコンクリーニングのタイミング・時期
エアコンの適切なクリーニング頻度を把握できたら、実際にクリーニングする具体的なタイミング・時期を決定しましょう。
適切なタイミング
長期間放置しているエアコンの表面や内部には、汚れが蓄積していきます。ホコリやカビが増加することで、使用者やエアコン本体には様々な異変が生じます。エアコンのクリーニング不足によって生じる代表的な問題をまとめました。
①エアコン本体の汚れによるカビ増殖
エアコンの送風口や表面が汚れている場合には、埃の蓄積やカビの増殖が考えられます。エアコン本体は手の届かない高所に設置されているケースが多く、ホコリが溜まりやすい環境です。
また、稼働中の内部には湿気が滞留しやすく、カビの生育環境として適しています。
エアコン本体が汚れている場合は、クリーニングを検討しましょう。エアコンのカビについては、以下の記事も参考にしてください。
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②エアコンから悪臭発生
稼働中のエアコンの送風に、異臭や悪臭を感じる際は注意が必要です。
臭いの原因は、エアコン内部の埃やカビである可能性があります。
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③エアコン使用による体調悪化
くしゃみや鼻詰まり、咳など、エアコンの稼働時に体調の異変を感じるなら、早急の対処が必要です。エアコンの送風にホコリやカビの胞子が混じり、人体に悪影響を及ぼしている可能性があります。
エアコンの使用を中止し、クリーニングを検討しましょう。
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おすすめの時期・季節
エアコンのクリーニングには、適正なタイミングとは別におすすめしたい時期があります。
エアコンクリーニングにもっとも適した季節は春と秋です。エアコンの使用頻度は、夏場と冬場に集中しています。春や秋にクリーニングを済ませておけば、夏や冬に安全かつ快適にエアコンを使用できます。
また、エアコンのクリーニングを業者に依頼する場合にも、春と秋は都合の良い季節です。クリーニングの依頼は、夏場や冬場が近づくにつれて増加する傾向にあるためです。春や秋であれば、依頼が殺到する前にクリーニングが完了するでしょう。
長期間に渡りクリーニングを怠っていた場合や、すでになんらかの健康被害が出ているような状況であれば、季節を問わず早急にクリーニング依頼しましょう。
エアコンのクリーニング頻度を守らないリスク
エアコンは定期的なクリーニングが不可欠です。適切なクリーニング頻度を知らなければ、様々なリスクが増加していきます。
電気代上昇
エアコンの消費電力量は、汚れの有無により前後します。汚れがエアコンの冷却・保温システムを阻害することにより余計な電力が発生し、結果的に電気代が上昇するためです。
電気代の上昇幅は、使用頻度や部屋の面積、メーカーや使用期間などにより異なるため、金額の詳細は提示できません。
国内には、汚れがあるエアコンと汚れがないエアコンを稼働比較し、年間の電気代を算出したシミュレーションがあります。参考までに、シミュレーション結果を記載します。
-汚れがあるエアコンと汚れがないエアコンの年間電気代の差額-
汚れがないエアコンの電気代(年間) | 汚れがあるエアコンの電気代(年間) | 差額 | |
---|---|---|---|
壁掛け型6畳程度 | 21,000円程度 | 25,000円程度 | 4,000円程度 |
壁掛け型18畳程度 | 48,000円程度 | 57,000円程度 | 9,000円程度 |
(引用:アイエア・コンフォート)
クリーニングを怠っている期間が長くなれば、電気代の差額も増加します。6畳であれば5年で20,000円、18畳であれば45,000円の差額が発生する計算です。
上述の数字や数年後の差額は、あくまでもシミュレーションです。汚れが蓄積し続けることで、電気代はどんどん膨れ上がるでしょう。
年間の電気代上昇幅に比べると、定期的なクリーニング費用は微々たる出費です。無駄な電気代を支出し続けるならば、早急なクリーニング依頼すべきでしょう。
本体故障の可能性
エアコンは精密な部品の組み合わせによってできています。内部のフィルターや熱交換器、各種部品内に蓄積したホコリや異物が、正常な稼働の妨げになるのです。
特に、ドレンホースと呼ばれるエアコン本体と室外機を繋ぐホース内は、汚れが蓄積しやすい箇所。汚れによるドレンホースの詰まりは、水漏れや故障につながる場合があります。
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健康被害
エアコンクリーニングを怠ると、なんらかの健康被害が生じる可能性が考えられます。発生する症状は様々ですが、エアコンの汚れが原因となり医療機関を受診する場合は、もちろん医療費が発生します。
定期的な通院が必要であれば、相応の医療費を負担しなければなりません。健康を害し、医療費を支払うことに比べれば、定期的なエアコンクリーニング費用は微々たる出費でしょう。
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退去時に費用を請求される可能性
賃貸物件などで、あらかじめ備え付けられているエアコンを使用する場合は注意が必要です。賃貸借契約書には、借主のエアコンクリーニング義務について記載されている場合があります。
また、故意や過失、通常の利用範囲を逸脱した汚れと判断された場合は、借主にエアコンのクリーニング義務が生じるケースもあるのです。
定期的なエアコンのクリーニングを怠ることで、思わぬ費用を請求されてしまうかもしれません。
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エアコンのクリーニング頻度を下げるためにできること
適切な頻度で依頼すべきエアコンクリーニングですが、余計な出費や汚れの蓄積に伴うリスクを下げるためにできることがあります。
本体のクリーン機能を利用する
最近のエアコンには、自動でクリーニングしてくれる内部クリーニング機能が搭載されたモデルがあります。クリーン機能を活用すれば、稼働時間外にクリーニングが可能です。
ただし、内部クリーニング機能は本体内部に蓄積した湿気を取り除く機能であり、掃除機能ではありません。内部を乾燥させることで、カビなどの雑菌の繁殖を防ぐための機能です。
汚れの処理や清掃は、内部クリーニングとは別の手段で対応する必要があります。
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こまめな換気
エアコンにとって湿気は大敵です。内部クリーニング機能と並行し、こまめな換気を意識しましょう。
特に、エアコンを使用する前の換気は重要。夏場であれば、こもった熱気を取り払い、効率よく室内を冷やせます。
また、エアコン内部の汚れによって室内に滞留しているホコリや、カビの胞子を取り除く効果も期待できるでしょう。
定期的な送風
春や秋など、エアコンを使用しない時期も、ホコリやカビはエアコン内部に蓄積していきます。対策として、月に一回程度の送風運転を意識しましょう。
送風運転は、取り込んだ空気を循環させています。エアコン内部に空気を循環させることで湿気を除去でき、カビの増殖防止効果を見込めます。
できる範囲の手入れ
自主的にするエアコンクリーニングは、表面の掃除やフィルターの汚れを落とす程度に留めましょう。エアコンの内部構造は複雑です。専門的な知識や技術を持たない人のクリーニングはリスクを伴います。
精密機器を壊してしまったり、分解した部品を元に戻せなくなることで、エアコンが故障してしまう可能性もあるでしょう。また、エアコンのクリーニングには、大量の洗浄剤や水が必要です。汚水の処理や漏電防止のためには、完璧な養生も必要になります。
万が一、壊してしまった場合は本体を買い替えねばなりません。賃貸物件であれば、漏水や漏電、床や壁への損害など、エアコン本体以外にも様々な損害賠償が発生する可能性もあるでしょう。
エアコンのクリーニングはできる範囲の手入れに留め、本格的な清掃は専門の業者に依頼しましょう。
エアコンのクリーニングは頻度にかかわらず専門業者へ!メリットについて
エアコンのクリーニングは、専門業者に依頼する方法をおすすめします。
専門業者に依頼する最大のメリットは、ホコリやカビなどの内部に蓄積した汚れを一掃できる点です。専門業者はエアコンクリーニング専用の機材や洗剤を用いてエアコンを解体し、養生した上で内部の部品すべてを洗浄します。
また、依頼者には一切の手間がなく、自力で作業する際に考えられるリスクもありません。手間や時間をかけずに、安全なクリーニングを実現できます。
エアコンクリーニングの頻度と併せて知りたい業者の選び方
エアコンのクリーニングを専門に請け負っている業者は、数多く存在します。数ある専門業者の中で依頼する業者を選択する際は、以下のポイントを意識しましょう。
事前の無料見積もりに対応している業者
エアコンクリーニング業者の多くは、実際の契約締結前に事前見積もりをしています。エアコンのクリーニング費用は、本体の状態や年式、メーカーなどにより異なります。
正確な見積もりによって、具体的かつ根拠のあるクリーニング 費用を提示してもらえる業者を選択しましょう。
料金体系が明確な業者
状況に合わせて豊富なプランを用意している業者は多いでしょう。
作業の範囲や時間、サービス内容など、費用の内訳や根拠を依頼者が理解しやすい料金体系を提示している業者がおすすめです。
賠償責任保険に加入している業者
エアコンクリーニング業者は、作業の品質や安全に万全の注意を払っていますが、ミスや事故が起こってしまう可能性は少なからずあります。
エアコンのクリーニング業者の多くは、万が一に備えて賠償責任保険に加入しています。賠償責任保険は、作業中に依頼主の所有物を壊してしまうなど、主に物損事故などに適用される保険です。
然るべき保険に加入している業者であれば、双方にとって安全・安心な契約を締結できるでしょう。
エアコンのクリーニング頻度と費用相場について
エアコンのクリーニング業者を利用するときは、費用相場を把握しておきましょう。以下に、目安となる費用相場をまとめました。
エアコンの種類 | 費用の目安 |
---|---|
壁掛けタイプ(セルフクリーン機能なし) | 1台あたり7,000円〜15,000円程度 |
壁掛けタイプ(セルフクリーン機能あり) | 1台あたり15,000円〜20,000円程度 |
天井埋め込みタイプ | 1台あたり25,000円〜40,000円程度 |
室外機のクリーニング | 1台あたり2,500円〜4,000円程度 |
エアコンクリーニングの費用には地域差があります。また、エアコンの状態により金額が前後する可能性も考えておきましょう。
料金の詳細は、見積もりによって明らかになります。業者を利用する際は、必ず見積もりを取ってから正式に依頼しましょう。エアコンクリーニングの費用相場については、以下の記事でも解説しています。
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エアコンのクリーニング頻度を理解して業者に依頼しよう!
本記事では、エアコンのクリーニング頻度について解説しました。依頼するタイミングや時期、費用相場についてもお分かりいただけたかと思います。
近年の猛暑で、夏場はほとんどのご家庭、職場でエアコンを使用しているでしょう。そのため、基本的にエアコンクリーニングは1年に一回するものと考えて良いでしょう。
エアコンクリーニング業者をお探しの方は、セーフリーの検索サービスをご活用ください。エリアや条件を絞りながら、エアコンクリーニング業者を簡単に探せます。いくつかピックアップして、無料見積もりに進んでみましょう!
エアコンのクリーニング頻度はどのくらい?タイミングや時期とあわせて解説のよくある質問
-
Q. エアコンのクリーニングは何年に一回が適切ですか?
A.エアコンクリーニングの適正頻度は、年に一度です。ただし、普段の使用量によって適正な頻度は異なります。
-
Q. エアコンの掃除をしないとどうなりますか?
A.埃やカビなどの汚れが溜まり、エアコンの効きが悪くなります。また、電気代の上昇や健康被害を引き起こすリスクも孕んでいます。
-
Q. エアコンの掃除は自分でできますか?
A.表面やフィルターの清掃は可能です。ただし、本格的なクリーニングは、専門のエアコンクリーニング業者に依頼することをおすすめします。
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