2024.02.05 2024.02.05
「布団を干す時にくしゃみが止まらなくなる」「寝る時だけ鼻水が出る」などの症状は、布団のダニによるアレルギーの可能性があります。
布団のダニは死骸やフンでもアレルギー症状を引き起こすため、適切な対処が必要です。
この記事でご紹介する布団のダニ退治方法や予防策を実践して、快適な布団を手に入れましょう。
目次
布団にダニがいるとアレルギー症状が出る?
布団にダニがいるとなぜアレルギー症状が出るのか、まずはその理由や主な症状を見てみましょう。
布団はダニの温床になりやすい
ダニは、高温多湿で栄養源となるホコリやゴミが多くある場所を好んで住みつきます。
布団は、年間通して人の体温で温かい上に、寝汗により湿度も高い場所。垢や髪の毛、フケなどによって栄養源も豊富なため、ダニの温床になりやすいです。
また、マットレスや厚手の敷布団などは、シーツなどに比べると洗濯頻度が低くなりがちなため、ダニが増殖しやすくなります。
ダニが繁殖しやすい時期
ダニは、高温多湿になる6~8月に繁殖するとされています。
しかし、室内は1年を通して快適な温度と湿度が保たれているため、時期を問わず繁殖する危険があります。
気温が下がり湿度も低くなる冬であっても、暖房や加湿器によって高温多湿状態になるため、年間を通してダニは繁殖し続けることが可能です。
主なアレルギー症状
ダニによるアレルギー症状には、主に下記のものがあります。
- 咳
- 目のかゆみ
- 目の充血
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 皮膚のかゆみ
- 湿疹
人によって症状はさまざまですが、場合によっては皮膚炎や気管支炎などを引き起こすこともあるため注意が必要です。
アレルギー?!布団にダニがいるか確認する方法
寝る時や布団を干す時にアレルギーのような症状が出ている気がしても、その原因が本当にダニかどうかの判断は難しいものです。
ここではダニがいるかどうかを確認する方法をご紹介します。
目視でチェックする
一番簡単にできる方法は、目視でのチェックです。
ダニは大きいものでも1mmほどなので、パッと見て見つけられるものではありませんが、大量に増殖していれば確認しやすくなります。
たとえば、布団をめくると白い粉のようなものが散らばっている場合です。
この白い粉はダニの死骸の可能性が高く、布団には多くのダニが住みついていることになります。
市販の測定キットを使う
目視では確認しにくい場合には、市販の測定キットがオススメです。
キットにより使い方は異なりますが、簡単にダニがどれくらいいるかを確認できます。
ただし、ダニはどの家にも少なからず生息しているものです。
ダニがいない家はほとんどないとされているため、ダニがいたからと言って危険というわけではないことを覚えておきましょう。
あくまでも、大量に増殖するとアレルギー症状を引き起こす可能性があり危険だという認識が必要です。
アレルギー対策に!布団のダニを退治する方法
アレルギー症状を起こさないためには、布団のダニを退治する必要があります。
ダニは、洗濯しただけでは落としきることができません。
生きているダニは水に強く、熱を与えないと死滅しないためです。
天日干しがダニ退治に効果的とされることもありましたが、生きているダニは陽があたらない日陰へ移動してしまうため、そこまで高い効果は期待できません。
そこで、ここからは布団のダニを効果的に退治する方法をご紹介します。
退治する
ダニの弱点は、熱です。
50度以上で20~30分、60度以上ならあっという間に死滅させることができます。
ダニ退治に効果的な50度以上の熱を与えられる手段としては、下記2つが挙げられます。
- 布団乾燥機を使う
- 乾燥機を使う
布団乾燥機を使う
布団乾燥機なら、ダニを死滅させられる熱を布団全体にしっかり伝えることができます。
敷布団と掛け布団の間に布団乾燥機を入れておけば、熱を逃がすことなく効率的にダニ退治が可能です。
分厚い布団の場合は、表面と裏面それぞれに布団乾燥機をかけると良いでしょう。
乾燥機を使う
温風を使用する乾燥機も、ダニ退治に効果的です。
大きな布団は、コインランドリーの乾燥機を利用すると良いでしょう。
シーツなどの薄手のアイテムは、家庭用の乾燥機でも問題ありません。
ただし、布団によっては乾燥機が使えない場合もあります。
使用前に必ず洗濯表示を確認し、布団を傷めないように注意しましょう。
死骸やフンを除去する
熱で死滅させたダニですが、その死骸はまだ布団に残ったまま。
死骸だけでなくフンもアレルギーの原因となるため、これらを除去するまでがダニ退治では必須です。
洗濯をする
水洗いできる布団は、洗濯をして死骸やフンを洗い流しましょう。
生きているダニは水に強いですが、死骸やフンであれば洗濯で大部分を洗い流すことができます。
洗濯機が使えない布団は、中綿までしっかり水が浸みるように、丁寧に押し洗いしましょう。
掃除機をかける
水洗いできない布団には、掃除機をかけます。
吸引力が強い掃除機なら、効率的に死骸やフンを除去できます。布団クリーナーの使用もオススメです。
掃除機は、ゆっくり丁寧にかけていくことがポイントです。
布団のダニアレルギー対策!簡単な方法3つ
布団乾燥機を使ったりコインランドリーへ行ったりする手間をかけたくない!という場合には、ここでご紹介する、簡単にできるダニ退治を実践してみましょう。
ダニとりシートを使う
ダニとりシートは、置くだけでダニ退治ができる便利アイテムです。
ダニをおびき寄せて捕獲する仕組みで、最後は捨てるだけと手間がかからない点がメリット。
ただし、おびき寄せて捕獲するため、速効性があるわけではありません。
また、すべてのダニを捕獲できるわけではなく、3ヶ月ほどで交換する必要がある点には注意が必要ですが、なるべく手軽にダニ対策をしたい場合にオススメの方法です。
ダニスプレーを使う
すぐにでもダニ退治したいのなら、ダニスプレーを使う手もあります。
ダニを死滅させる成分が入ったスプレーを布団全体にふきかけたら、最後は掃除機で死骸を除去するだけ。
布団乾燥機などを使うよりも手軽にダニ退治が可能です。
ダニスプレーには殺虫成分が含まれますが、肌への刺激に配慮して作られている商品も多くあります。
クリーニングに出す
汚れを落とす目的で使われることが多い布団クリーニングですが、乾燥機の利用を依頼するとダニ退治も可能です。
1週間~10日ほどと時間がかかってしまいますが、自宅やコインランドリーで洗濯できない布団も対応できます。
布団でダニアレルギーを引き起こさないための予防策4選
快適に眠るためには、ダニ退治後も予防策を講じていく必要があります。
- 寝室全体をこまめに掃除&換気する
- 寝具もこまめに洗濯する
- マットレスもダニ対策をする
- 防ダニ加工された布団に買い替える
できることから始めて、ダニアレルギーを起こさない布団を手に入れましょう。
寝室全体をこまめに掃除&換気する
ダニは、布団だけに生息するわけではありません。
布団だけをキレイにしても、ほかの場所から移ってきて増殖することも多いです。
ダニ対策に取り組む際は、「寝室全体」のダニを減らせるよう、対策しましょう。
子ども部屋でぬいぐるみがある場合には、ぬいぐるみもダニ対策が必要です。
布団と同じく布団乾燥機などを使い、退治と予防を続けていきましょう。
寝具もこまめに洗濯する
寝具をこまめに洗濯することも、ダニ予防につながります。
- 布団カバー
- シーツ
- 掛け布団
- 枕
- 寝巻き/パジャマ
これらは布団に直接接触し、ダニが移る可能性が高いためです。
布団のように厚手ではないシーツやパジャマなどであれば、洗濯だけで大多数のダニを落とすことができます。洗えない素材のものは、乾燥機を使うなどしてダニ対策を行いましょう。
マットレスもダニ対策をする
マットレスはダニが増殖しやすいため、忘れずに対策しなければなりません。
布団乾燥機や掃除機を使ってダニ退治をするほか、こまめに立てかけて通気させることも大切です。
部屋を換気するタイミングに合わせてマットレスも立てかけておけば、効率的に乾燥させることができます。
防ダニ加工された布団に買い替える
ダニがつきにくい「防ダニ加工」された布団に買い替えるのも、一つの方法です。
防ダニ加工された布団にすることで、ダニアレルギーはより防ぎやすくなります。
手間をかけずにダニアレルギーを何とかしたいのなら、買い替えが手っ取り早いかもしれません。
布団のダニアレルギー対策での注意点
布団のダニアレルギー対策をするなら、下記2点に注意が必要です。
- 天日干しだけでダニを退治するのは難しい
- 日本の家庭用洗濯機はほぼ熱湯に対応していない
天日干しだけでダニを退治するのは難しい
布団に効率的に熱を与えるのなら「天日干し」という方法が思い浮かぶかもしれませんが、ダニ対策では注意が必要です。
天日干しで熱は伝わるものの、日陰となる部分にダニが逃げてしまうためです。
布団を途中で裏返したとしても、ダニは再び日陰部分へ逃げてしまうため、完全に退治することはできません。
ダニ退治をするのなら、黒い不織布などを布団に被せて天日干しをする方法もあります。
しかし、布団の厚さや日光の当たり具合によっては効果が出ないこともあるでしょう。
しっかりダニ退治をするのなら、布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機を利用するのがオススメです。
日本の家庭用洗濯機はほぼ熱湯に対応していない
「洗濯機に熱湯を入れて熱を加えればダニが死滅するし、そのまま洗濯できるのでは?」との考えは、大きなリスクを伴います。
なぜなら、日本の家庭用洗濯機は、熱湯に対応していない場合がほとんどだからです。ダニ退治には50度以上の熱湯が必要となるため、洗濯機に注ぐと本体が故障してしまう可能性も。
熱湯でダニを退治するなら、浴槽などを使いましょう。
ただし、浴槽のお湯はすぐに冷めてしまうため、60度以上のお湯に10~20分つけ置きする方法が有効です。
布団のダニアレルギーをしっかり予防するなら!
ダニアレルギーは、大人だけでなく子どもも発症することがあります。
快適に眠るためには、早めにダニ対策をしてダニアレルギーの原因を除去しましょう。
布団乾燥機などを使えば、自宅でもダニ退治は可能です。
予防策を実践しながら定期的にダニ退治を行えば、布団でダニが増殖するのを防ぎやすくなります。
できる限りしっかりダニを退治したいなら、業者へ依頼するのがオススメです。
睡眠をしっかり取って健康な体を維持するためにも、ぜひ一度プロにダニ退治を依頼してみましょう。
布団のダニでアレルギーに!?主な症状と効果的な対策・予防策を徹底解説!のよくある質問
-
Q. ダニアレルギーの症状は?
A.ダニが布団にいると、下記をはじめとするアレルギー症状が出ることがあります。
・咳
・目のかゆみ
・くしゃみ
・鼻づまり
・皮膚のかゆみ悪化すると、皮膚炎や気管支炎になることもあるため注意が必要です。
-
Q. 布団のダニを退治する方法は?
A.ダニは熱に弱いため、布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機を利用すると死滅させられます。
また、死滅させた後は、洗濯したり掃除機をかけたりして、死骸を除去することが大切です。
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