賃貸のエアコンが臭い!なぜ?誰に相談?【悪臭を簡単に消す3つの方法も】

2024.06.06 2024.06.06

この記事では、賃貸のエアコンで気になる臭いの原因や、その悪臭を消す方法について徹底解説します。

  • 入居してまだ日が浅いのに…なぜかひどく臭い
  • 入居後、もう何年も掃除していない

どちらのケースでも、この記事を読めばニオイのトラブルを解決できます。

記事後半では、根本から臭いを消して、エアコン機能低下による家全体の電気代UPや、カビによる体調不良を解消する方法までご紹介。「汚れを徹底洗浄して嫌な臭いを解消したい!」という方も、ぜひ最後までご覧ください。

賃貸のエアコンが臭い原因

臭い賃貸のエアコン

エアコンが臭いと感じる原因には、以下のようなものがあります。

  • 室内にこもる生活臭
  • 内部に発生したカビ
  • ドレンホースの汚れ

それぞれの原因について詳しく解説します。

室内にこもる生活臭

エアコンが臭い原因として、室内にこもる生活臭が考えられます。

エアコンは、室内の空気を循環させて快適な温度に保つ構造です。食べ物や人の汗など生活の中で発生する臭い成分を吸い込むと、内部の熱交換器に付着してしまいます。特に、喫煙者やペットがいる家庭は壁紙やフローリングに臭いがつきやすいので防臭対策が必要です。

内部に発生したカビ

生乾きや雑巾のような臭いがする時は、エアコン内部に繁殖したカビが原因です。

こまめに掃除できていない場合、内部にほこりやゴミが蓄積されることも。これがカビの栄養源となり、広範囲に繁殖してしまいます。特に梅雨から夏にかけては、湿度が高い状態が続くのでカビが繁殖しやすいです。

ドレンホースの汚れ

エアコンの嫌な臭いは、ドレンホースが原因の場合があります

ドレンホースとは、エアコン内部で発生した結露水を室外に排出するためのものです。ホース内はかなり細く、ほこりや落ち葉などが侵入すると詰まりが発生することも。結露水もうまく排出できず、そこにカビが繁殖して悪臭を放ちます

賃貸のエアコンの臭いを消す方法

賃貸のエアコンの臭いを消す方法を調べる女性

臭いを消す方法には、以下のようなものがあります。

  • フィルターを掃除する
  • 2時間ほど冷房運転する
  • エアコンを分解洗浄する

それぞれの方法について詳しく解説します。

フィルターを掃除する

エアコンから臭いがする時、フィルターに汚れが蓄積していることが多いです。

まずは、フィルターに汚れが付着していないかを確認してみましょう。ほこりやゴミが付着している場合は、掃除機できれいに吸い取ります。汚れがひどい場合は、本体から取り外して洗面台などで水洗いするのが有効です。

ただし、汚れが取れなくても強い漂白剤を使用するのはやめましょう。フィルターが腐食してしまい、エアコンの故障につながることがあります。

また、フィルターを水洗いした後は、しっかり乾燥させましょう。半乾きの状態で取り付けると、内部の湿度が高くなり、カビが発生してしまいます。

2時間ほど冷房運転する

エアコンの臭いを消したいなら、2時間ほど冷房運転させるのがおすすめ。

冷房運転すると、室内の暖かい空気が冷やされて結露が起こります。結露水が溜まると、カビや汚れと一緒にドレンホースから排出されるので、臭いを一時的に解消することが可能です。

また、冷房運転する間は、窓を全開に開けて換気しましょう。

換気しながら稼働させると、エアコンの出力が増えて通常運転より結露が多く出ます。臭いの元になるカビや汚れなどが室外に排出されやすくなるので、臭いの対処法として効果抜群です。

多くの結露を発生させるために、冷房の設定温度は室温より3〜5度ほど低くしましょう!

エアコンを分解洗浄する

エアコンを掃除しても臭いが解消されない時は、広範囲にほこりや汚れが付着しており、カビが大量に発生していることが考えられます。自分で分解洗浄するのはかなり難易度が高いので、業者にエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめ。

ただし、分解洗浄を業者に依頼する場合は大家さんへの確認が必須です。

確認せずに掃除を依頼して万が一故障した場合、大家さんとの間でトラブルに発展することも。最悪の場合、エアコンの取り替え費用を入居者が負担しなければいけなくなります。

大家さんに確認の連絡をする際、以下のような項目を聞かれることが多いです。

  • エアコン掃除を依頼したい理由
  • 不具合が起きた時期
  • エアコンの使用頻度
  • 普段の掃除頻度
  • タバコ喫煙の有無
  • ペットの有無

臭いだけでなく汚い!賃貸のエアコン掃除は誰がする?

賃貸のエアコンの臭いや汚れの対処法を調べる夫婦

賃貸のエアコン掃除は、入居後の期間で負担者が変わります。エアコン掃除は誰が負担するのかについて詳しく確認していきましょう。

入居してから半年未満の場合

通常、賃貸物件は新たな入居者が来る前に大家さんがエアコンをクリーニングしてくれます。入居してから間もない部屋のエアコンが汚れている場合は、掃除が不十分であることが多いです。大家さんに状況を説明して、再度掃除してもらいましょう。

ただし、春や秋など入居時期によっては、すぐにエアコンを使用しないこともあります。汚れに気がつかない場合もあるため、入居してから半年未満であれば、大家さん負担でエアコンを掃除してもらえることが多いです。

入居してから半年以上の場合

入居してから半年以上経過している場合は、入居者負担で掃除する必要があります。入居者には善管注意義務があり、汚くなる目に責任を持って掃除しなければいけません。

ただし、エアコン掃除を業者に依頼する場合は大家さんへの確認が必須です。

確認せずに掃除を依頼して故障した場合、大家さんとの間でトラブルに発展することがあります。掃除が原因で故障した場合、新しいエアコンの購入費用を入居者が負担しなければいけなくなることも。最悪の事態を避けるためにも、大家さんには必ず確認しましょう。

賃貸のエアコンが臭い!放置する3つのリスク

賃貸エアコンの臭いを放置してカビで体調を崩す人たち

エアコンを放置するリスクには、以下のようなものがあります。

  • 無駄な電気代がかかる
  • 体調不良の原因になる
  • エアコンが故障する

それぞれのリスクについて詳しく解説します。

無駄な電気代がかかる

フィルターが汚れると、空気の通り道が塞がれるので空気を吸い込む力が低下します。通常よりも多くの電力が必要になり、電気代が上がる原因になることも。またフィルターだけでなく、送風ファンの汚れも風量の低下引き起こすのでこまめな掃除が必須です。

一般的に風量が30%落ちると、約15%の電力が余計にかかるといわれています。使用頻度にもよりますが、風量が30%低下した場合、1年間で5,331円の電気代が余計にかかるおそれも。フィルターなどの汚れを取れば風量が改善されて、エアコン本来の機能を取り戻せるので、余計な電気代を抑えられます。

エアコン掃除の効果値は、以下の通りです。

効果値(風速m/秒)
フィルター洗浄 (掃除前と比べて)風速10.4%UP
本体の洗浄 (掃除前と比べて)風速42.3% UP

体調不良の原因になる

エアコン内部にほこりやカビが大量に発生しているにもかかわらず、そのまま使用し続けると体調不良の原因になることがあります。

鼻づまりやせき、湿疹などアレルギー症状が出ることも。特に小さな子どもや高齢者など免疫力が低い人は、症状が出やすく、重症化する場合もあるので早急に対処しましょう。

エアコンが故障する

エアコンの掃除を放置すると、故障の原因になることがあります。原則として、備え付けのエアコンの修理費用は大家さんの負担です。

しかし、故意や過失による故障は、修理費用を入居者が負担しなければいけないことも。入居者には、エアコンが故障しないように定期的に掃除する責任があります。

賃貸のエアコンが臭い!効果的な予防策は?

賃貸のエアコンの臭いの原因を調べる女性スタッフ

エアコンが臭い時の主な予防策には、以下のようなものがあります。

  • 冷房運転後は送風運転する
  • 定期的にフィルター掃除する
  • 使わない時期も送風運転する

それぞれの予防策について詳しく解説します。

冷房運転後は送風運転する

冷房運転後すぐに電源を切ると、結露水が溜まった状態で放置されてしまいます。

エアコン内部は湿度が高い状態になり、広範囲にカビが繁殖してしまうことも。電源を切る前に1時間ほど送風運転すれば、結露水が乾燥するので防カビ対策として最適です。

ただし、内部クリーン機能が搭載されている場合は、送風運転する必要はありません。内部クリーン機能とは、エアコン停止後に自動的に内部の乾燥運転に切り替えてくれる機能です。乾燥運転で結露水が乾燥するため、カビ抑制の効果が期待できます。

定期的にフィルター掃除する

エアコンのフィルターは、吸い込んだ空気中に含まれるほこりを取り除く役割があります。

特に使用頻度が高くなる時期は、掃除を怠るとすぐに汚れが溜まることも多いです。フィルターが目詰まりを起こすと、ほこりを栄養源にするカビが繁殖しやすくなります。それがカビ臭い原因になるので、定期的にお手入れすることが大切です。

フィルターの掃除は、2週間に1回の頻度で掃除するのが目安。ただし、自分で取り外せて水洗いできるフィルターですが、掃除の時間を確保できない方もいるかもしれません。このような場合は、ハウスクリーニング業者に依頼するのもひとつの方法です。

使わない時期も送風運転する

エアコンは使用しない時期でも、内部に汚れが入ってカビが繁殖することがあります

エアコンが必要ない時期でも、最低でも月に1回は送風運転で1時間以上稼働させるのがおすすめ。また、部屋が汚れていると、空気と一緒にほこりを吸い込んでしまうため、壁紙やフローリングなどの掃除も必須です。

賃貸のエアコンの臭い対策!注意ポイントは3つ

賃貸のエアコンの臭いを消す方法を調べる女性

臭い対策する際の注意点には、以下のようなものがあります。

  • 消臭スプレーは吹きかけない
  • 洗浄クリーナーは正しく使用する
  • フィルターは完全に乾燥させる

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

消臭スプレーは吹きかけない

エアコンが臭くても、消臭スプレーを本体に吹きかけてはいけません

直接吹きかけると、液体がエアコン内部に入り込んでしまいます。ベタつきがひどくなり、ほこりと絡み合って掃除が大変になってしまいます。空間や布製品であれば問題ありませんが、エアコン本体に直接使用するのは避けましょう。

洗浄クリーナーは正しく使用する

エアコンを掃除する際に洗浄クリーナーを使用しても問題ありません。

しかし、洗浄クリーナーは正しく使用しないと火災の原因になることがあります。火災になるのは、洗浄液が電気の流れる部分に付着することでショートするためです。安全に使用するために、洗浄クリーナーに記載されている使用方法や注意点をしっかり確認してから使いましょう。

フィルターは完全に乾燥させる

エアコンの臭いを解消するには、ほこりが溜まりやすいフィルターを掃除することが大切です。

しかし、洗浄後に軽くタオルで拭いただけでは、完全に水分が取りきれません。そのまま装着すると水分に雑菌がついてカビが発生してしまい、臭いの元になることも。最低でも半日〜1日は日陰でしっかり乾燥させてから、本体に取り付けましょう。

フィルターを乾燥させる方法としてドライヤーを使用するのはNG!プラスチックの劣化につながります。

賃貸のエアコンが臭い時は分解洗浄で汚れを落とそう!

賃貸のエアコンの臭いを消す方法を説明する女性スタッフ

この記事では、賃貸のエアコンが臭い原因や悪臭を消す方法について解説してきました。

主なポイントは、以下の通りです。

  • エアコンが臭くなる原因は「カビ・生活臭」
  • 悪臭を消すにはエアコンの分解洗浄が必要
  • 分解洗浄は業者に依頼するのがおすすめ

エアコンは、ほこりや湿気が溜まりやすいので、カビが繁殖しやすいです。エアコンから嫌な臭いがするときは、大量のカビが発生していることも。フォルター掃除だけで内部のカビは落とせないので、エアコンの分解洗浄がおすすめです。

ただ、自分で分解洗浄するのは難易度が高い上に、掃除が中途半端になることも。徹底的に汚れを除去するなら、業者に任せるのが一番です。効率的に依頼先を探したいなら、業者との出会いをサポートしてくれる「セーフリー」の活用がおすすめ。希望にマッチする業者を効率よく探せるので、ぜひ活用してくださいね!

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賃貸のエアコンが臭い!なぜ?誰に相談?【悪臭を簡単に消す3つの方法も】のよくある質問

  • Q. 賃貸のエアコン掃除は大家さんへの確認が必要?

    フィルターや吹き出し口など、自分でできる範囲の掃除は大家さんへの確認は不要です。ただし、分解洗浄などでエアコン業者に掃除を依頼する場合は事前に連絡する必要があります。

  • Q. 賃貸のエアコン掃除の費用は誰が負担する?

    入居してから半年未満であれば、大家さんが負担してくれることが多いです。ただし、入居してから半年以上経過している場合は、入居者負担でエアコンを掃除する必要があります。

  • Q. エアコン掃除の適切な頻度はどれくらい?

    フィルターや送風ファンなど汚れが溜まりやすい場所は、2週間に1回の頻度で掃除することを推奨するメーカーが多いです。業者によるエアコン清掃は、1年に1回程度で問題ありません。