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浴槽のサビはもらいサビ?落とし方~予防策まで完全ガイド

2024.08.20 2024.09.15

本記事では、浴槽にあらわれるサビの落とし方を解説します。

気付くと発生しているお風呂場の茶色いサビに、うんざりしている方も多いはず。そもそも、錆びないはずのプラスチックや陶器製の浴槽に、なぜサビが発生するのでしょうか?

サビとは無縁の材質にもかかわらず錆びる原因や対処法、予防策まで詳しくご紹介します。自力では落とせない場合に頼りになる、ハウスクリーニングについても触れているので、ぜひ参考にしてください。

浴槽のサビはもらいサビ

浴槽のサビはもらいサビ

錆びない素材であるはずの浴槽にサビが発生しているのは、主に「もらいサビ」が原因です。もらいサビとは何か、もらいサビを発見したらどうすべきかを解説していきます。

もらいサビとは?

水分に触れる機会が多い浴槽は、FRPと呼ばれるプラスチックやタイルなど、錆びない材質が使われています。

サビに強いはずの浴槽が部分的に茶色く錆びつく原因として、浴槽付近に置いているヘアピンやカミソリによる「もらいサビ」が多く見受けられます。

金属製のヘアピンやカミソリは、水や酸素にふれると、酸化還元反応を起こし、サビが発生します。そのまま近くの浴槽に移るため、浴槽自体が錆びていなくても、他の金属から「もらう」事態になるのです。

また、浴槽がうっすら茶色く変色している場合は、水道水に含まれる鉄分からの「もらいサビ」です。

もらいサビはすぐに落とすべき

他場所から移動してきただけのもらいサビは、早期であれば比較的簡単に落とせます。ただし、いくらもらいサビとは言え、長時間放置すると、固く頑固なサビへ変化します。

落ちにくいからと、浴槽を強くこすりすぎると浴槽自体を傷つける恐れもあるので、無理せずにお風呂清掃業者へ相談するのも得策です。

>>すぐに対処できない時はお風呂清掃業者に依頼してみよう

浴槽のもらいサビの原因

浴槽のもらいサビの原因

浴槽に現れるもらいサビの原因を、さらに詳しく見ていきましょう。

  • 剃刀やヘアピンなどの金属類
  • 水道水中に含まれる鉄分

それぞれ解説していきます。

剃刀やヘアピンなどの金属類

金属は酸素と水が結合すると酸化し、別の物質が発生してサビへと変化します。たとえば、鉄は水と空気と結合すると、表面に水和酸化鉄という物質が発生します。これが目に見える赤サビの正しい名称。

浴槽に良く見られる赤サビをよく見ると、ヘアピンなどの形をしていませんか?

本来であれば、空気中に含まれる酸素と水分が反応し、ゆっくりサビが進行するはずですが、なにしろ浴室は水分が豊富。ヘアピンなどの金属類を放置すると、あっという間に金属が酸化し、サビが浴槽に移ってしまうのです。

水道水中に含まれる鉄分

浴槽にうっすら残る茶色いシミなどは、実は水道水のなかに含まれている鉄分。わずかに含まれた鉄分が浴槽表面で錆びている現象です。つまり、浴槽ではなく水が錆びているというわけです。

浴槽のサビの落とし方【サビの頑固さによって使い分けよう】

浴槽のサビの落とし方

では、浴槽のサビの落とし方をチェックしていきましょう。

  • 軽度のもらいサビには①クエン酸
  • 軽度のもらいサビには②重曹
  • クレンザーの研磨作用も効果的
  • 頑固なサビにはハイドロハイター

軽度のサビから根深いサビまで、それぞれに適した洗剤や落とし方をご紹介します。

軽度のもらいサビには①クエン酸

クエン酸の酸化還元反応により金属のサビをこすらず落とせます。使用する時には、粉末のままではなくクエン酸スプレーを作ってから作業しましょう。

サビ落としの手順

  1. 水100mlに対し小さじ1/2のクエン酸を溶かして、クエン酸スプレーを作る
  2. サビの箇所にたっぷりふりかけて、キッチンペーパー→ラップを被せてパックする
  3. 30分程程放置する
  4. パックに使ったキッチンペーパーなどでサビをこすり取る
  5. しっかり洗い流す

上記でサビが取れない場合は、クエン酸スプレーの濃度を濃くするか、他の方法を試してみてください。

軽度のもらいサビには②重曹

重曹には、粒が粗くて水に溶けにくい性質を利用した研磨効果があります。クエン酸同様、自然由来成分なので、合成洗剤を使いたくない方は、重曹を使うと安心です。

サビ落としの手順

  1. 浴槽を水で濡らし、サビの発生している箇所に重曹を振りかける
  2. 重曹の上から、柔らかいスポンジや布でサビをこすり取る
  3. 水でしっかり流し、乾拭きする

上記手順で落ちない場合は、重曹を少しの水で溶きペースト状にして、サビ部分にパックしてからこする取るとより効果的です。

クレンザーの研磨作用も効果的

重曹の研磨作用と同様の効果をもたらす、クレンザーを使用するのも一つの方法です。

クレンザーにはいろいろな種類がありますが、浴槽に使用する際には、以下の特徴を持つクレンザーを選んでください。

  • クリーム形状のもの
  • 研磨作用があまり高すぎないもの

研磨作用が高すぎるクレンザーを使用すると、浴槽を傷つける結果になるケースもあるので、注意が必要です。

サビ落としの手順

  1. 毛先の柔らかい歯ブラシ、または雑巾にクリームクレンザーをつける
  2. サビの箇所で円を描くようにくるくると優しくこする
  3. 水拭きしてしっかりクレンザーを落とす
  4. 乾拭きして水気を取る

キッチンのシンクなどにも利用できますよ。

頑固なサビにはハイドロハイターやサビ取り専用剤を使用する

ハイドロハイターに代表される還元系漂白剤は、家の中のもらいサビやサビ汚れを落とせる便利なアイテム。

重曹やクレンザーのようにこすり落とすというより、酸素を溶かし落とす作用があるので、浴槽を傷つけずにサビを落とせます。

  1. ハイドロハイターを70℃前後のお湯に溶かしペースト状にする
  2. サビの箇所に塗り、30分ほど放置する
  3. サビとなじませるようにスポンジで優しくこすり取る
  4. しっかり流して、最後に乾拭きする

サビ取り専用剤を使用する場合は、それぞれの使用方法に従ってください。

お風呂は、サビだけでなくカビも発生しやすい環境です。カビ取りの方法やカビキラーの使い方などは、以下記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

さらに詳しく知りたい方はこちら

浴槽のサビを落とす時の注意点

浴槽のサビを落とす時には換気する

浴槽のサビを落とす時には注意すべき点があります。

  • 換気しながら作業する
  • マスクや手袋の着用を徹底する
  • こすりすぎない
  • 洗剤を放置しすぎない

健康被害にもかかわる点なので、しっかりチェックしましょう。

換気しながら作業する

サビ取りする際の一番の注意点として、必ず換気しながら作業しましょう。換気扇を回すだけでなく、窓やドアを開けて新鮮な空気を取り入れてください。

1つひとつの洗剤を使用するだけなら安全なアイテムでも、併用すると有毒ガスが発生するケースも起こりえます。例えば、クエン酸などの酸性成分と塩素系漂白剤は人体に害を与えるガスが発生します。

サビがなかなか落ちないからと言って、別の洗剤や薬剤をむやみに混ぜるのは危険です。換気に加えて、サビ取りと同時期の掃除に使う洗剤も考慮する必要があるでしょう。

マスクや手袋の着用を徹底する

あくまでも洗剤は身体にとって異物。体内や粘膜に触れると危険な点を忘れずに、サビ取りの作業時にはマスクや手袋を着用しましょう。

洗剤特有の臭いで気分が悪くなるケースもありますので、作業前からしっかりケアしてください。

こすりすぎない

サビを除去しようとして力を入れてこすりすぎると、浴槽の表面を傷つける恐れがあります。浴槽に傷がついてしまうと、傷のすき間から汚れが蓄積します。不衛生なだけでなく、別のもらいサビの原因となるので、充分注意してください。

本来、もらいさサビはスムーズに落ちるはずですが、頑固にこびりついてしまった場合は、時間をおいてから再度優しくこするなど、丁寧に扱いましょう。

もしそれでも落ちない場合は、無理せずにお風呂掃除専門業者へ依頼するのをおすすめします。

>>頑固なサビ取りをお風呂清掃業者に依頼してみるる

洗剤を放置しすぎない

重曹やクエン酸、サビ取り剤などは、サビの箇所にある程度放置時間を確保する必要があります。ただし、放置する時間は長ければいいわけではありません。

浴槽に変形や変色が生じる恐れもあるので、洗剤は説明書に記載された適切な時間だけ放置し、その後はしっかりと洗い流しましょう

浴槽のサビ予防方法

サビ防止にお風呂の水気をよく切る

浴槽のサビを日常の習慣で予防する対策を、3点お伝えしましょう。

  • 水気を取り除く
  • 金属類を置きっぱなしにしない
  • 塩素系漂白剤はよく洗い流す

それぞれ解説していきます。

水気を取り除く

浴槽内に水分がずっと残っていると、湿気が金属部分を酸化させ、サビが発生しやすくなります

入浴後は、浴槽内の水をしっかり排水して、換気扇を回して湿気を取り除きましょう。タオルなどで浴槽の水滴を拭き取るとベスト。手間がかかりますが、市販で販売されている水切りワイパーなどを活用すると、負担なく水切りができますよ。

金属類を置きっぱなしにしない

浴槽内やその周辺に金属製の剃刀やヘアピンを放置すると、すぐにもらいサビがあらわれます

ヘアピンだけでなく、シャンプーボトルやソープ入れなどに金属を使用している場合も注意しましょう。使った後にしっかりと水を拭き取り、浴槽から離れた乾燥した場所で都度乾燥させると安心です。

洗剤はよく洗い流す

サビ取り以外の掃除にも共通する点ですが、洗剤は、毎回しっかりと洗い流しましょう

例えば、酸化系漂白剤は強力な洗浄力がありますが、残ったままだと金属部分が酸化し、サビを引き起こします。使用後は浴槽を十分に水で洗い流し、漂白剤の成分が残らないようにしてください。

浴槽だけでなく、排水口や蛇口周りも入念にすすぐ習慣を付けましょう。

お風呂場全体の掃除方法は、以下記事でも詳しく解説しています。日々のお手入れや、それぞれの汚れに適した洗剤なども参考にしてください。

浴槽のサビが落ちない時にはハウスクリーニングも

浴槽のサビが落ちない時にはハウスクリーニングも

どうしても浴槽のサビが落ちない、じっくり掃除する暇がない、などの時には、ハウスクリーニングの利用も検討してみましょう。

メリットや費用相場を解説していきます。

ハウスクリーニングのメリット

しつこいサビが落ちない場合には、ハウスクリーニングを依頼するのもおすすめです。専門業者に依頼するメリットをご紹介します。

  • 頑固なサビも迅速に除去してくれる
  • 浴槽の素材にあわせた掃除方法を熟知している
  • その他のハウスクリーニングもお任せできる など

頑固なサビ取りはもちろん、浴室や浴槽以外の場所もまとめて清掃してもらえる点も大きな魅力。

お風呂掃除にあわせて、トイレやキッチンなどの水まわりだけでも業者に依頼すると、心身ともに楽になるはずです。

>>水回り掃除を一括依頼できるハウスクリーニング業者を探してみる

ハウスクリーニングの費用相場

浴槽をはじめとしたお風呂場のクリーニングを業者に依頼する場合の費用相場は、約12,000~16,000円が相場

基本的な洗浄箇所は、以下の通りです。

  • 浴槽
  • 床・壁・天井
  • ドア
  • 蛇口
  • 排水口

クリーニング業者によって料金の幅があるので、複数の業者から相見積もりを取りましょう。

セット料金を設定している業者も多いため、もらいサビの除去メニューがセットになっている業者を探すのも、1つの目安になりますね。

さらに詳しく知りたい方はこちら

浴槽のサビを落としたいならセーフリーで業者探し

浴槽のサビの落とし方や予防策などをご紹介しました。

油断しているとあらわれるもらいサビは、こすりすぎると浴槽を傷つけてしまいかねません。取れづらいサビや汚れは、ハウスクリーニングの専門業者に、お風呂場丸ごとキレイにしてもらうのもおすすめです。

セーフリーは、多数のハウスクリーニング業者を比較検討できる便利なサービス。会社概要や口コミを参考にして見積もりが依頼できるので、まずは気軽に問い合わせてみましょう!

>>近くのお風呂清掃業者を探してみる

浴槽のサビはもらいサビ?落とし方~予防策まで完全ガイドのよくある質問

  • Q. 浴槽にあらわれるサビの種類は?

    A.

    錆びない素材の浴槽にサビが発生する場合は、主にもらいサビがほとんど。主に近くの金属から移る赤サビや水に含まれている微量の鉄分の蓄積による茶色いシミなどが多く見受けられます。

  • Q. お風呂場全体のサビに効く洗剤を教えてください。

    A.

    お風呂場のどの箇所でも使用できるサビ取り剤は、以下を選ぶと良いでしょう。
    ・重曹とクエン酸の併用
    ・還元系漂白剤
    ・サビ取り専用剤
    デリケートな素材の浴槽やタイルでは、洗剤や方法を慎重に確認してください。不安な場合は、自然由来成分の重曹などを中心に試してみましょう。

  • Q. ハウスクリーニングで浴槽のサビ取りも依頼できますか?

    A.

    はい、もちろん依頼できます。プロならではの機具や技術で、サビ以外の汚れやカビも一挙に除去してくれます。
    「セーフリー」では、全国のハウスクリーニング業者をスムーズに比較検討できるので、ぜひ活用してください。

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