エアコンの臭いが酸っぱい・生ぐさい!においの原因や対策を徹底解説
2023.05.02 2023.05.02
「エアコンの風が何だか臭い……」と感じるときは、部屋の空気やエアコン内部に原因があることが大半です。
エアコンの臭いが不快に感じられる場合、そのまま放置してしまうと、健康被害やエアコンの故障にまでつながりかねません。そのため、エアコンの臭いに異変を感じたら、できる限り早急に対処しましょう。
酸っぱい臭いや生ぐさい臭いなど、臭いの種類によって、におう原因が絞れます。
この記事では、におう原因の探り方から、臭いの解消方法まで徹底解説しますので、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。
目次
臭いのもとはエアコンの構造にある
まず、エアコンの構造について解説します。
エアコンは外部の空気を吸い込み、内部の冷却ガスで冷やして再び通風口から送り出すという構造。
エアコンが空気を内部に吸い込む際に、ホコリや臭いを一緒に巻き込むので、送り出される空気も臭い・ホコリっぽいと感じられます。
空気を吸って循環させる構造なので、くさい空気の原因となるタバコや生活臭はできる限り発生させないようにしましょう。
また、エアコン内部にホコリやゴミが溜まると、冷却した際に出る水滴と合わさりカビが発生します。
エアコンの空気がカビ臭いと感じる場合、内部にカビが溜まっている可能性が高いでしょう。
エアコンの臭いを解決するには、外部の空気を綺麗にするもしくはエアコン内部を清潔にするかが大切です。
【臭いの種類別】エアコンが臭くなる要因とタイミング
エアコンの臭いには様々な種類があり、それぞれ要因やタイミングが異なります。
ここではエアコンの臭いの要因とタイミングについて、種類別に解説します。
酸っぱいにおい・カビっぽいにおい
先述したように、エアコンの内部は水滴が多く、カビが発生しやすい構造をしています。
カビっぽい臭いは内部にカビが発生している可能性が高く、カビを放置するにつれてアンモニア臭を放つようになります。
また、酸っぱい臭いはカビ以外にもタバコが起因している可能性もあるので、できる限り室内での喫煙は控えた方がいいでしょう。
このような酸っぱい臭いやカビっぽい臭いが発生しやすいタイミングは、大きく分けて2つあります。
- 久しぶりにエアコンを稼働させたタイミング
- 新しくエアコンを設置したタイミング
久しぶりにエアコンを稼働させたタイミング
酸っぱい臭いやカビっぽい臭いが発生しやすいタイミングの1つ目は、久しぶりにエアコンを稼働させたタイミングです。
梅雨の季節は数ヶ月ぶりにエアコンを稼働させるという人も少なくありません。
湿気が多い点もあいまって、梅雨の季節は特にエアコンから酸っぱい臭い・カビっぽい臭いがすると感じやすいです。
新しくエアコンを設置したタイミング
2つ目は、新しくエアコンを設置したタイミングです。
エアコンの酸っぱい臭いは長く使用しているものだけでなく、新品でも発生する可能性があるので注意してください。
エアコン内部にある熱交換器には、水をはじくための親水コード剤が塗っているケースがほとんどです。
この親水コード剤がアンモニア臭に感じられる場合ありますが、冷房温度を下げてしばらく稼働させていると自然と消える可能性が高いです。
ただし、エアコンの酸っぱい臭いやカビっぽい臭いは意識的にケアしなければ発生しやすい臭いなので、これらのタイミング以外でも日ごろから手入れするよう心がけましょう。
汗臭い・雑巾臭いにおい
「タバコは吸わない」「普段から消臭を心がけている」という人も、エアコンが臭くなる要因がゼロというわけではありません。
例えばキッチン近くにエアコンがある場合、料理中に発生した臭いや油を吸い込んでいる可能性が高いです。
また、ペットを飼っている場合はペットの臭いだけでなく体毛なども吸い込んで送風している可能性もあるので注意してください。
日常生活で発生する臭いは複数あり、すべてが混ざると汗臭い・雑巾臭いと感じられるような生活臭に繋がります。
様々な臭いと水分が合わさり、濡れた状態で放置した雑巾のような臭いになるということです。
生活に関わる臭いはエアコンの使用の積み重ねで発生しますが、特に送風モードにした際に発生しやすいと言えるでしょう。
送風モードはエアコン内部の空気とともにカビ菌を排出するので、特に雑巾くさい臭いを感じやすいです。
生ぐさいにおい
エアコンから生乾きの洗濯物のような生臭い臭いがした場合も、エアコン内部にカビが発生していると考えられます。
生ぐさい臭いの原因の一つに、モラクセラ菌が挙げられます。
モラクセラ菌は皮膚や汗などを養分にして繁殖しやすいため、人間が生活するだけでも増殖しやすく、特にペットがいる人は注意してください。
エアコンから生ぐさい臭いが発生しやすいタイミングは、湿気が多いときです。
エアコン内部には水分があるため常に生ぐさい臭いを発生しやすいと言えますが、特に梅雨時は臭いが強くなる傾向にあります。
他にも洗濯物を室内干しする場合など、室内の湿度が上がりやすいタイミングはエアコンの臭いにも注意しましょう。
エアコンの臭いを放置した場合に引きおこる問題
エアコンの臭いを放置した場合、問題は臭いだけでは終わりません。
以下のような多くの問題に繋がる可能性が高いので、できる限り早く対応しましょう。
カビやホコリなどによる体調不良
エアコンが臭うということは、不衛生な空気が送風されているということ。
カビがにおいの原因の場合は、カビ菌を撒き散らしている状況です。
汚れた空気を知らず知らずのうちに吸い込んでいると、カビやホコリによって体調不良を引き起こすかもしれません。
喉や鼻孔は特に影響を受けやすく、喘息や鼻炎、その他アレルギーになるリスクも十分にあり得ます。
エアコン内部に発生したトリコスポロンというカビを吸い込むことにより「夏型過敏性肺炎」を引き起こし、発熱や喉の痛み、頭痛に繋がるリスクがあります。
エアコンを付けた室内にいるときだけ体調不良になる場合は、エアコンのメンテンナンスを検討しましょう。
エアコンの故障
エアコンがくさい状態は、内部に多くのカビが発生している可能性が高いです。
内部にカビがたまっていると熱交換器などの部品の機能が低下し、エアコンの冷房・暖房機能も低下してしまいます。
空調機能が不調になり必要以上に設定温度を上げたり下げたりしていると、エアコンへの大きな負担になりかねません。
また、不調が故障に繋がり、エアコンを交換しなければならない事態にもなります。
エアコンを長持ちさせるためにも、エアコンの空気が臭いと感じたらすぐに対応しましょう。
電気代の上昇
上記で述べたように、エアコンが臭い場合は内部にカビが発生しており、エアコン本体に大きな負担がかかっている可能性が高いです。
冷房や暖房機能が低下しているため、快適な温度にするには必要以上に温度設定を上げ下げしなければなりません。
すると、同じ温度設定でもきれいなエアコンに比べて臭いが発生しているエアコンは、電気代が上昇する傾向にあります。
真夏や真冬など、エアコンを使う期間が長くなるほど、電気代の追加出費は大きくなるでしょう。
無駄な電気代を抑えるためにも、エアコンに臭いが発生したら放置しないようにしましょう。
エアコンが臭い場合の対処法
エアコンの臭いを放置していると、様々なデメリットがあることを解説してきました。
上記のようなデメリットを回避するためにも、エアコンの臭いは下記いずれかの方法で対処しましょう。
- 自分でエアコンを掃除する
- 新しいエアコンと交換する
- 業者に掃除を依頼する
自分でエアコンを掃除する
フィルターの掃除
自分でエアコンを掃除する場合、まずはフィルターを掃除しましょう。
フィルターはカバーを開けるとすぐに見える網状の部品です。
外部の空気のホコリやゴミなどが付着しているので、外側から掃除機などで吸い取っておきましょう。
ホコリ以外の汚れが付着している場合は、浴室などでフィルターを水洗いします。
水洗い後は日光などでしっかり乾燥させたあと、エアコンに設置し直します。
フィルター掃除の際、熱湯やドライヤーを使用すると、熱によって変形・故障するリスクがあるので使用しないようにしてください。
ルーバーの掃除
フィルターだけでなく、ルーバーも自分で掃除できる部品です。
ルーバーとは吹き出し口のことで、空気や水滴が触れるため汚れやすい部品。
事故防止のため必ず掃除前にコンセントを外しましょう。
ルーバーは薄めた中性洗剤を柔らかい布で拭けばOKです。
掃除後はしばらく送風モードにして、臭いが消えたか確認しましょう。
自動掃除機能の活用
自動掃除機能がある場合はぜひ活用してみてください。
ただし、自動掃除機能はあくまでもフィルターのホコリ掃除がメインなので注意が必要です。
エアコンによっては内部の自動クリーニング機能は付いていないため、別途掃除しなければなりません。
直接消臭スプレーをかけるのはNG
エアコンの臭いが気になる場合でも、直接消臭スプレーをかけないようにしてください。
消臭スプレーの水分や成分がカビと合わさり、さらなるカビや臭いになりかねません。
エアコン用の防カビ・掃除スプレーもありますが、あくまでも一時的な対応です。
エアコンのくさい臭いは別の臭いでごまかすのではなく、臭いの元を断つことが大切です。
新しいエアコンと交換する
エアコンの使用期間やカビの発生量などによっては、掃除してもあまり効果が見込めないケースもあります。
そのような場合は、新しいエアコンと交換するのも一つの手です。
エアコンを交換する場合、新しいエアコンの料金の他に処分費用がかかる点に注意してください。
エアコンの処分にはリサイクルショップへの買い取り依頼や自治体ルールでの処分など、方法によって料金は異なります。
手間やコストがかからない方法をチェックしてから交換することをおすすめします。
業者に掃除を依頼する
エアコンはある程度自分でも掃除できますが、やはり限度があります。
熱交換器やファンなどを自分で掃除しようとすると、エアコンの故障や思わぬ事故に繋がる可能性が高いため、内部すべてのセルフクリーニングはおすすめしません。
掃除してもなかなか臭いが取れない場合や、自分では対応できない範囲も掃除してほしい場合は、業者への依頼に限ります。
業者にエアコン掃除を依頼すると、1台あたり10,000円から15,000円の料金が相場。
健康被害や電気代上昇を確実に回避できるメリットや、自分で作業した場合の感電・故障のリスクなどを考えれば、業者への依頼が安心感が高いでしょう。
セルフメンテナンスの手間とコストを照らし合わせて、業者への依頼も一つの手段として検討してみてください。
まとめ
今回の記事では、エアコンの臭いの原因や対処法などについて解説しました。
エアコンの臭いには酸っぱい臭いやカビっぽい臭い、アンモニア臭など様々な臭いがあり、原因や発生タイミングなどが異なります。
エアコンの臭いを放置しておくと、くさいだけでなく健康状態やエアコンの故障に影響する可能性があります。
エアコンの臭いに異変を感じた場合は、できる限り早く対応しましょう。
エアコンはフィルターやルーバーなど、ある程度は自分でも掃除できます。
しかし、熱交換器やファンなどは自力での掃除は危険なのでおすすめしません。
自分で掃除できない場合は、業者への依頼も検討してみてください。
エアコンの臭いが酸っぱい・生ぐさい!においの原因や対策を徹底解説のよくある質問
-
Q. エアコンが臭いとはどんなにおい?
A.酸っぱい臭いやカビっぽい臭い、アンモニア臭などがあります。エアコンの臭いはカビによるものが多く、生ぐさい臭いや雑巾くさい臭いにも繋がります。
-
Q. エアコンの冷房が臭いのはなぜ?
A.冷房をつけるとエアコン内部で水分が発生しやすく、水とホコリが合わさってカビっぽい臭いとなるためです。
-
Q. エアコンのカビを吸うとどうなる?
A.カビがアレルゲンとなり、鼻炎や喘息、夏型過敏性肺炎などの健康被害に繋がる可能性があります。
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